前回のインフルエンザと温病と傷寒論を絡めた話の続きです。
今回は衛気営血弁証を掘り下げます。
衛気営血弁証は葉天士が作ったとされる弁証です。
温病は医家によってどの様な病因(感染経路)であるか諸説ありますが、葉天士の認識では、一番浅い部分では、衛分に邪を受けます。
葉天士の理論は、医門法律から影響を受けているとされますが、以下の文の、経絡の前にまずは絡脈が邪を受けるといった認識が影響を与えているかと思います。
医門法律
「喻昌曰:十二经脉,前贤论之详矣,而络脉则未之及,亦缺典也。经有十二,络亦有十二,络者兜络之义,即十二经之外城也。复有胃之大络、脾之大络、及奇经之大络,则又外城之通界,皇华出入之总途也,故又曰络有十五焉。
十二经生十二络,十二络生一百八十系络,系络生一百八十缠络,缠络生三万四千孙络。自内而生出者,愈多则愈小,稍大者在俞穴肌肉间,营气所主外廓,繇是出诸皮毛,方为小络,方为卫气所主。故外邪从卫而入,不遽入于营,亦以络脉缠绊之也。至络中邪盛,则入于营矣。故曰:络盛则入于经,以营行经脉之中故也。」
衛分に邪を受けるとは、まずは皮毛などに邪を受け、浅い部分にある絡脈が影響を及ぼされた状態かと思います。
衛気といった点からも、傷寒論の太陽病とリンクする部分も大いにあるかと思います。





















