<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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下野です。
「中医学」と言いますと、
勿論 中国医学を指すわけですが、
この言葉には
「伝統中医学」と「現代中医学」が混在していおり、
そのため多くの方がこの違いを知らず、
「中医学」といはこういうものなんだなと
ぼんやり学んでいくのだと思います。
なので一度 整理してみましょう。

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「伝統」と「現代」と対比する言葉が
中国医学で用いれられたのは、
中華人民共和国成立の1950年代に
北京中医薬大学の任応秋が
「弁証論治」という概念を提起したことに単を発します。
つまりこの提起以前は「伝統中医学」、
以降を「現代中医学」と分けたわけですね。

●「伝統中医学」と「現代中医学」の違い
「中国医学」は
中国古代の思想・哲学、そして風俗・文化を背景にし
『素問』『霊枢』『神農本草経』『傷寒雑病論』等の古典籍、
そしてそれ以降の
金元四大家等の各学説によって作り上げられたものである。
とされており、
これを「伝統中医学」としております。

一方「現代中医学」は
先述の「伝統中医学」を継承しながら、
尚且 マス教育化するために、
よりシンプルに整理、体系作られたものであります。
その背景には、
清代から西洋の文化、科学そして医学を導入したことで
それまでの「中国医学(伝統中医学)」が
”経験則のみ””科学的でない”等のレッテルを貼られ
中国医学が排除させられそうになったためだとされています。

このあたり、日本も同じ流れでしたが、
伝統的な医学があった国であっても、
このような目に遭う訳なんですね。。。

続く

アイキャッチ画像は
『素問開巻講義』(京都大学附属図書館所蔵)です。
お世話になりますm(_ _)m

2 コメント

  1. 中医学にも現代と伝統の違いがあるんですね。てっきり中医学は伝統を重視しているものだと思い込んでいました。
    経験則という理由だけで軽視されるのはあんまりです。誰かと情報を共有して事象を再現できなければ信用されないのでしょうか。
    エジプトのピラミッドは未だに作り方が不明らしいです。あんなに大きくてハッキリと造形がわかるにもかかわらずです。
    優れた技術や造形物ほど理解することは簡単ではなくなるのでしょう。

    • 優れた技術や造形物ほど理解することは簡単ではなくなるのでしょう。
      → そうでしょうね。
      芸術であれば良いのでしょうが、
      やはり”医学”という立場もあり、
      どうしても、科学的にと言いますか、
      再現性がないといけないと言いますか。。。
      難しいですね。。。

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