こんにちは、林です。
今回は、最近取り組んでいる鍼師の育成プロジェクトについて
少し書きます。
気付けば、
一鍼堂を旗揚げして22年程経ちました。
もともと業界的なことに興味が無く、
現場ばかりの臨床人生でした。
鍼師が主語ではなく、
患者が主語だということをモットーに
流派を立てることなく
臨床の現場第一主義でやってきましたが、
内容や仕事の質を考える中で、
一周回って、
自分たちの仕事の仕方やサポートのすべてを
納得のいく形で表現し続けるには、
結局のところ、いい技術者(鍼師)いい人材で
チーム編成するしかないという点に立ち返ることとなり、
同時並行で人材育成に注力する必要性を、
特に今の時期に強く感じることばかりでして、
そのような活動に
今、我々は、力を入れ始めています。
内容としても、
ただ技術や学術を教えるだけでなく、
現場で通用する本当の意味での鍼医を育成する気でいます。
それが目的なので、
各流派のように多くの門下生をつくる気は毛頭無く、
数人の、ずっと一緒に現場で戦える仲間を育てる一点に
僕らのこの道はあると考えています。
このままいけば町工場と同じで
我々にも後継者問題が待ち構えていますからね。
これが最大の敵であります。
治療家の方、
目指したい人があれば是非、
挑戦してみて下さい。
5年10年はすくなくとも基礎的なものや
現場スキルを学ぶのが必要で、
確かに簡単な仕事ではありませんが、
何かを生涯かけて追求するという点において、
或いは、そういうことに喜びを持てる人にとっては、
本当に良い仕事だと、
少なくとも僕は思います。
逆に何かの資格を取るように無理矢理でも
3年間必死に勉強するのに耐えるような状態であれば
それだと適正としては難しいかなというのは僕の持論ですが、
そうでないということで全力で否定してもらっても
それが故に何かが生まれれば、
それはそれで意味があるのかなと思います。
数名の仲間を求めるために、
膨大な労力を割くというのは、
なんとも非効率な状況ですが、
まあ、これも自分たちらしくていいなと思っています。
僕らにとっては、
それが為に尽力しますが、
そこに関わる人達は自ずと多くの学びを結果的に得るということになりますので、
それをもって、主語を学ぶ側の鍼師に反転させると
また、景色が変わりますので、
それを教育という言葉に置換してもいいかなと思って、
プロジェクトを進め、
その結果として、偶発的に人や学びも成る。
ということもあり得るのかなとどこかで期待をしているという内心もそこにはあります。
とにかく、これらに良い未来を。
応援の程、宜しくお願いします。
尚、人材の方はお待ちしております。
つづく。

























