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下野です。
素問』霊蘭秘典論篇を見ていきますが
今回は非常に短い内容となります。

【原文】
凡此十二官者.不得相失也.
故主明則下安.以此養生.則壽.歿世不殆.以爲天下.則大昌.
主不明.則十二官危.使道閉塞而不通.形乃大傷.
以此養生.則殃.以爲天下者.其宗大危.戒之戒之.

【現代語訳(意訳)】
以上の十二臓腑は、
互いに協調し合っているべきである。
君主・神明が常であれば
その他の臓腑の働きに問題は生じず、
病にならず長寿を全うできるのである。
これは君主がしっかりしていれば
国家は隆盛を極めることと同じである。
しかし、反対に君主が変の場合、
他の臓腑も影響を受けて気血は閉塞し、
結果 身体自体が損傷を負うこととなろ、
こうなれば生命にまで影響がでるのである。
国家で言い換えれば
君主の乱れは民衆を災難と危険に晒すことである。
慎重を期すべきである。」

【補足】
神明がしっかりすることが、
生命活動において最も重要であるということを、
国家に例えて説明をしている。
春秋時代の歴史書『国語』には
「上医医国、其次医人」
(「上医は人だけでなく、
人々の病の原因となる国の問題をも健全にする。」)
と書かれており、
実際に臓腑を一国家(役職)として例えているので、
単純に例えで書いているのではなく、
哲学的な面から引用した可能性が十分に考えられる。

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