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下野です。
『素問』通評虚実論篇には
「黄帝問曰、何謂虚実。
岐伯対曰、邪気盛則実、精気奪則虚。」
(虚は生気の虚であり、実は邪気の実を言う)
と、虚実とは何たるかが書かれています。
これは、
現代の教科書『新版 東洋医学概論』にも
同じ内容が書かれております。
ただ、よく世間では
実:筋肉質、比較的元気、声が大きいetc.
虚:華奢、弱々しい、声が小さいetc.
という認識があり、
不思議に思っていたところ、
これは日本漢方の診断を基にしたものであると
ようやくわかりました(汗
あまり日本漢方を調べてなかったのが原因です。。。
失礼しました。
この双方の考え方が
しっかりと区別されておらず、
虚実の概念に少しずつズレが生じてくると
学生さんに多いのですが、
「虚は弱く、実は強い」というイメージで
インプットしてしまうことになります。
これは勉強が曖昧だった僕も同じ目にあっていました。
あくまで個人的な意見ですが、
この基本概念のズレから、
中医学なのに
患者さんを施療する際の考え方、身体の診方は
日本漢方式という流れがあると感じています。
どちらが良いというのは
僕個人からは言えませんが、
自分が目指すやり方でいくなら、
先ずは基本をしっかりとインプットしないといけませんね。






















