一鍼堂(いっしんどう) 大阪心斎橋本院

症例集

バセドウ氏病(バセドウ病)の鍼灸治療症例集

※ここではバセドウ氏病( バセドウ病 ) や甲状腺の病気に対する
一鍼堂での鍼灸治療の症例を紹介いたします。
巷では症例集と称し,宣伝まがいの自作自演の
内容を多く見かけますが、
当院では、紹介するすべての内容が
事実に基づいた内容であることをここに明記し、
紹介させて頂きます。



バセドウ病による動悸・頻脈・眼症!!
薬で改善しなかった症状の鍼灸治療改善例

大阪府高槻市在住 Nao様 57歳 会社員

主訴:バセドウ病
既往歴:心房粗動
    心房中隔欠損症


【依頼時の内容】
バセドウ病です。眼症も出てきました。
頻脈、睡眠障害(途中覚醒).身体の節々が痛く
メニエール様眩暈が、酷くなってます。
チウラジール服用なので、この薬で副作用が出ないようにしたいです。
前のメルカゾールでは、酷い薬疹が出てしまいました。
気持ちも、ただただ落ち込みます。
鬱状態です。目の奥も痛く充血します。
仕事場での集中力の無い事も、悩みです。

(本文ママ。)


【2016年3月11日 一鍼堂来院】

依頼文にもあった、バセドウ病が主訴。
主な症状は、眼瞼の腫れ・眼の奥の痛みの眼症。
望診でも両眼瞼の腫れを診る。


他にも、心悸があり 毎分150回の頻脈あり。
夜間に何度も目が覚める中途覚醒。
眩暈がするメニエール病様症状。
また、バセドウ病になってから
極度の寒がりになったとのことで厚着して来られる。

仕事は商社に勤めており、
毎日朝早く出社し、夜遅く帰ってくる。
夜帰ってから睡眠を摂ろうとしても
中途覚醒があるので不眠により疲れが取れず、
身体的に非常に疲労が溜まり、日中の仕事も集中できない。
また、精神的にも混迷した状態に陥り、
このままいくと会社を辞めなければいけないのでは…
という不安感があり鬱状態になる。

心身共に不安定な状態が続く中、
一鍼堂に施術依頼の問い合わせを頂く。


舌診:やや老舌、舌尖から舌中にかけて紅舌。
   舌根部は白苔。
脈診:滑数脈
腹診:心下~胃土にかけての虚、自汗あり。
   臍周の邪と両少腹部の虚中の実。
考察:瘀血+腎陰虚
取穴:足少陰腎経の経穴、足厥陰肝経の経穴
治療後:全身の脱力感があり、よく温もってくる。

3月12日(日) 2診目


前回治療後、1年ぶりに深く眠れたと大変喜ばれていた。
まだ先になるが、5月半ばから多忙になるので
早めに改善したいと依頼頂く。
初診時と同様の取穴で施術す。


3月16日(木) 3診目


前回治療後、その日はスッキリし夜もよく眠れたが、
翌日の13日(月)は仕事でバタバタし、頻脈が出たとのこと。
忙しいと どうしても心悸の症状が出るようであるが、
眩暈や中途覚醒などは出ずに済んでいる。
舌診:舌尖の紅のみで、紅舌の範囲が狭くなっている。
脈診:数脈はまだあるが、滑脈がよく落ち着き。
   脈力の強さが落ち着いてきた。
施術は背部兪穴で扶正を加える。


3月19日(日) 4診目
3月20日(月)祝日 5診目
土日月と仕事が3連休のため、症状は落ち着いており、
大きな心悸は出ずに済んでいるとのこと。


3月25日(土) 6診目
1週間の経過を伺う。
相変わらず多忙だそうだが、
何とか1週間大きく崩れることなく過ごしていたとのこと。


4月2日(日) 9診目


仕事が多忙でもよく眠れるようになり、眼瞼の腫れも落ち着いてきた。
目の奥の痛む回数も減ってきたとのこと。
舌診:紅舌がマシになって、やや紅くらいになる。
脈診:数脈がよく落ち着いてきている。
腹診:心下~胃土の虚がマシ。自汗もなくなる。


4月9日(日) 11診目


薬疹のよる痒みも波があるが、大方の体調は良くなってきて
睡眠も良く摂れ、心悸も落ち着き、
寒がりだった体質も、よく体が温もるようになってきた。
鬱々した気分も解消し、よく遊びに出かけられるようになる。


現在も継続して治療中
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「長年蓄積された気鬱が、
正気の弱りで裏に入り、気鬱化火となって瘀熱を形成し、
陰虚になって心を傷り 様々な症候が混在しておりましたが、
瘀熱を散らし、陰気をコツコツ補って、
表在では気鬱のため塞がっていた衛気も巡って、
全身に気機が巡るようになってきました。
今後も抜かりなく施術して参ります。」

担当鍼灸師:為沢

関連リンク:
【体験談】バセドウ病:大阪府高槻市のNao様

(2017年 6月 15日更新)





大阪府豊中市新千里東町在住 S.Tさん 50代 女性 サービス業

大阪府豊中市新千里東町在住 S.Tさん 50代 女性:サービス業

主訴:甲状腺機能亢進症
バセドウ氏病( バセドウ病 )

平成14年にバセドウ氏病( バセドウ病 ) と診断。
目のかすみ、頚部の振るえ、腰痛。
特に口干、水を飲みたくない、咽の詰まりがきつい。

脈診にて、右に濡・緩・弱、左に枯あり。
腹診にて、胃土、臍周、右肝相火に邪の塊あり。
切経にて、後谿(左)実、太衝(左)虚中ノ実、照海(右)虚、膀胱兪(右)実。
肝陽上亢と考察し施術。
脈や腹が変化したのを確認し、施術終了。

2診目。
1週間振りの来院。
水を飲みたくないという症状はあるものの、口の渇き、
咽の詰まりは随分とラクになる。
また頚部の振るえ、腰痛は消失。
ただし腹診において、臍周の邪がきつい。
前回の治療方針に加え、湿痰も一緒にさばく事にする。

3診目。
調子宜し。
この頃から体が軽くなったように感じる。
また血圧も下がってきたとのこと。

4診目以降。
体調も良く、症状は殆ど気にならなくなった。
これ以降、週1回程度の頻度で来院していただきました。

初診から2ヶ月後、ほとんどバセドウ氏病( バセドウ病 ) の症状が消失したので
当院での鍼治療を卒業していただきました。

大阪府吹田市江坂町在住 A.Tさん 40歳 女性

大阪府吹田市江坂町在住 A.Tさん 40歳 女性:事務職

主訴:甲状腺機能亢進症
バセドウ氏病( バセドウ病 )

2005年にバセドウ氏病( バセドウ病 ) と診断される。
ふらつき、肩こり、不安感、不眠、低体温、夜間尿で悩む。
鍼灸治療を希望され、2007年2/24一鍼堂に来院。

腎の弱りと胃の湿痰が考えられたので、補腎し湿痰をさばく。
2診目時には、不安感、不眠はあるものの、
肩こり、ふらつきは随分とましになり、夜間尿はなくなった。

4診目、肩こり、ふらつきはなくなり、不安感も少なくなってきた。
同時に眠りも良くなり、体温も36.6℃を維持できている。

以降、体調良く、悪くなってもすぐに回復できるようになってきた。
2007年7月に治療を卒業され、様子を見ていただくことになりました。

2008年6月、腰痛のため来院。
その際に、
「今年1月でバセドウ氏病の薬飲まなくなりました。
それでも体調良いです。」とのこと。
とても元気にされています。

兵庫県西宮市在住 R.Wさん 28歳 女性:営業職


兵庫県西宮市在住 R.Wさん 28歳 女性:営業職

主訴:甲状腺機能亢進症
バセドウ氏病( バセドウ病 )

2006年6月にバセドウ氏病( バセドウ病 ) と診断される。
上腕の痒み、足の冷え、不整脈、咽の腫れ、
イライラし易い、 疲労し易い、頻尿、
盗汗(寝汗)、夏が苦手で体調を崩し易い。
主訴は上腕の痒みでこれらを改善して欲しいとのこと。
肩の痛みで来院されていた母親の紹介で、
2008年5/31一鍼堂での鍼灸治療を希望され来院。

舌診にて、暗紅色あり。
脈診にて、濡脈で尺位の脈が弱く、
腹診にて、臍周の邪気あり。
腎陰虚が著しく、脾胃の弱りもまたあり、
これが根本原因と考え施術を行う。

1診目の施術後、舌の暗紅色がましに、
また、脈力が出て、臍周の邪が緩んでいるのを確認。
施術後、体のだるさを訴えるが、そのまま経過を診て頂く。

2診目(3日後)
上腕のかゆみが10→5に減る。
足先がポカポカ温もってきたとのこと。
1診目の考察の下、施術。

4診目には、上腕のかゆみが消失。
舌の色も良く、脈力よく出て来た。

5診目より、不整脈が気になるとのことで主訴を切り替える。
引き続き、腎陰を補うことを本に、
また心気の鬱滞を散らす施術を加える。

7診目、不整脈は未だあるが、
出ても落ち着いて来たとのこと。
また、咽の腫れが自覚的に引いて来た。

12診目、不整脈はほぼ落ち着き、出なくなる。
最近飲酒の機会が多く、飲酒すると
上腕に少しかゆみ、胃もたれが出る。
咽の腫れも、久しぶりに会う出張先の同僚に
スッキリしてきたと言われるようになる。
腎陰が建ってき、心気の鬱滞もよく取れて来たので、
お酒の負担による湿痰をさばくことを
本に切り替えて施術する。

20診目、
飲酒の機会も落ち着き、
上腕のかゆみはなく、胃もたれも無くなった。
仕事で多忙で体調崩し気味であったが、
以前のように疲れ易いのがなくなってきた。

現在も診察させて頂いておりますが、
1ヵ月近く間隔が空いても、
体調良く過ごされている。


施術担当者より
初診が5/31で、暑くなってきた時期でした。
夏は会社での冷房がきつく、 また営業で外出することが多く、
毎年夏は、会社での冷えと外の暑さで 体調をよく崩されていたみたいです。
当院での施術を受けてからは大きく体調を崩すことなく過ごされました。
御体の不調を改善することも大事ですが、未然に防ぐことも非常に大事です。

御仕事の付き合い上、飲酒の機会が多いので脾胃に負担かけることが多いです。
今後は少々のお酒を飲んでも御体に影響出ないようにすることを課題に
診ていこうと思います。

兵庫県西宮市在住 M.Tさん 47歳 女性 金融事務職

主訴:バセドウ病
既往歴:子宮筋腫、橋下病

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【御依頼文】
2004年、橋本病と診断されたが、特に自覚症状もなく、
数値もそれほど悪くないということで経過観察となる。
その後は、特に問題もなかった(
4年ほどで体重が15キロ以上増えたのが気になったくらい)。
今年の春くらいから、階段の昇降が億劫になってきた。夏には、今までよりも暑さを感じ、夜はエアコン無しでは寝られなかった。
喉が渇く、眼精疲労・肩凝りがひどい、疲れやすい、首が腫れるなどの症状が続く。
10月19日、甲状腺専門医で検査を受け、「バセドウ病」と診断される。投薬開始。
一番気になるのは、疲れやすいこと。筋力の低下と眼精疲労も辛いです。
以上、宜しくお願い致します。
   <本文ママ>
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本文にあるように、2012年の春頃から御体の異変に気付かれたようで、
10月から2週間おきに投薬治療されているようです。
しかし御体に変化はなく、逆に薬の影響か疲労感がより一層強くなったようです。
鍼灸で改善できないものかと御依頼を頂き、当院での施術となる。
2012年11月6日初診ご来院。
舌診:胖嫰、紅舌で少黄干苔。
脈診:緩脈で全体的に幅が小さい。
腹診:両肝相火の邪きつし。
切経:合谷(右)やや実、曲池(左右)実、内関(左)虚中ノ実で自汗、大陵(左右)熱感きつく自汗、霊道(右)やや虚中ノ実、後谿(左右)実、足三里 (右)実、上廉(左)虚中ノ実、公孫(右)やや虚、陰陵泉(左右)自汗、太衝(右)虚中ノ実、太谿(左右)やや虚、心兪〜肝兪(左右)実で自汗、腎兪(左 右)やや虚。
弁証:肝陽上亢。
取穴:足少陰腎経の経穴、足太陽膀胱経の経穴。
施術後:目に潤いが出てくる。

11月7日、2診目
疲労感が強いが、今までと比べるとマシになっているとのこと。
ただ筋力の低下と眼精疲労は変化がない。
舌診:胖嫰、紅舌(やや淡紅より)で少白苔。
脈診:依然として幅は小さい。
腹診:両肝相火の邪はやや緩む。
弁証:初診同様。
取穴:足厥陰肝経の経穴、足少陰腎経の経穴、足太陽膀胱経の経穴。

11月13日、3診目。
前回帰宅後から眼精疲労がラクになり、睡眠もしっかり取れた。
その結果、翌日から疲労感、眼精疲労が共に一週間通してラクだった。
舌診:胖嫰、紅〜淡紅舌で薄白苔。
脈診:前回に比べ幅が出て来て、やや滑脈。
腹診:両肝相火の邪は随分と取れる。
弁証:同様。
取穴:前回と同様。

12月3日、4診目。
お仕事の都合上、前回から約三週間程あいたが調子宜し。
また筋力の低下も感じず、足下がドシッとした感覚があるとのこと。
舌診:やや胖嫰、淡紅舌で薄白苔。
脈診:脈幅しっかりとあり、やや滑脈。
腹診:臍周にうっすらと邪アリ。
弁証:同様。
取穴:同様。

12月26日、5診目。
体調が優れてきたので、お薬の服用を忘れる事が多くなったとのこと。
かといって、体調が悪化することはなく、調子が良い日が続く。
舌診:やや胖嫰、淡紅舌で舌尖が紅く薄白苔。
脈診:浮位にやや枯脈。
腹診:両肝相火がやや緊張、臍周にうっすらと邪アリ。
弁証:同様。
取穴:同様。

この後も、お仕事の関係でなかなかご来院が出来なかったのですが、ご自身が気になっていた疲労感や眼精疲労、筋力の低下はなく順調に経過を過ごされています。2013年2月頃からは、お仕事が一段落するようですので、また定期的に御体診させて頂きます。

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【担当鍼灸師の下野より】
お仕事の関係上、東京と大阪を往復する日々が長年続いているとのことです。
その事もあって生活リズムが乱れた結果、
御体に様々な不調を感じられたのが始まりだったようです。
2012年の12月も例年通り休日返上で東京、大阪を往復されておりましたが、
体調は今までに無いくらい良好だと仰っておられました。
ただ、ここからが一段と大切になって参りますので、
より一層良い御体になるように施術に当たらせて頂きます。

大阪府高槻市在住 M.Tさん 46歳女性 自営業

大阪府高槻市在住 M.Tさん 46歳女性 自営業


主訴:甲状腺機能亢進症
既往歴:気管支喘息、膝蓋骨亜脱臼、慢性胃炎、
    突発性難聴、メニエール病、頚椎ヘルニア

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【来院時の依頼文】
5年前に発病・治療した甲状腺機能亢進症の再発による、
動機・頻脈・疲れ・息苦しさ・体重減少(今年の8月以降7kg減少)。

頚椎~脊椎のヘルニア、神経の圧迫による頭痛
首~肩の痛み・背中~腰の痛み・右手に痺れ・目の痛み
(5年前に腰椎ヘルニアは手術、他の部分のヘルニアはそのまま)。

過敏性腸症候群による腹痛・下痢
(1年前から投薬治療、本日、甲状腺機能の異常結果が出た為、投薬中止)。

5年前に発病した突発性難聴とメニエール病が度々再発、
現在はめまいと聞こえにくい状態。

慢性胃炎による腹痛。

過去の手術暦
 ・右膝蓋骨亜脱臼の治療の為の手術(19歳)
 ・椎間板ヘルニアの手術(41歳)

過去の病歴
 ・気管支喘息(0歳~35歳頃まで)

過敏性腸症候群と胃炎の為、約1年間通院していましたが、
急激な体重減少から12月3日に胃カメラ検査をし、
異常がなかったので血液検査をしてもらったところ、
甲状腺機能の異常がみつかったとの事。
先月中から、仕事中に立っている事が辛い・疲れやすい、
階段や坂道を上るのが苦しいなどを感じていました。
よろしくお願い致します。
<本文ママ>
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2013年12/5、初診。

甲状腺機能亢進症
【主な症状】
・動悸
・頻脈
・疲労感
・息苦しさ

【発症、再発までの経緯】
5年前に初めて発症された際、
身内の方のご不幸やご病気、
またトラブルに巻き込まれることがあり、
精神的に大きな負担がかかっていた。
今回、再発するに至っては、
身内の方がご病気にかかり、
看病で多忙な日々を過ごしていたとのこと。

それに加え、
仕事も掛け持ちでこなし、
体力的な疲労と共に、
気持ちの面でも休まることがなかったとのこと。

舌診:形は老、ややあせた淡紅

脈診:枯、滑脈 

腹診:季肋部の浮き

弁証:肝鬱気滞

取穴:足厥陰肝経、足太陽膀胱経の経穴。
施術後:脱力感が出てくると共に、頚の可動域が広がる。



12/6、2診目。

前回施術後より、
動悸、息苦しさ、喉の圧迫感が減少。
初診時に引き続き、疎肝を中心に処置を行う。


12/18、5診目。

連続した勤務が続くが、
・動悸消失
・喉の圧迫感が取れ、息苦しさが緩解する
またいつもよりイライラすることが減ってきたとのこと。

さらに施術を重ねていくことで、
頚椎ヘルニアによる右手の痺れが緩解しておりました。

その後も、
体調維持、疲労感、耳・腹部の不調の改善へ向けて
御体診させて頂いております。

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【担当鍼灸師の新川より】
肝気の鬱滞から化火になることで、
心肝火旺や肝気犯胃へ発展しやすい状態にありました。
肝を中心に叩いていくことで、
邪熱も取れ、また胃の気の動きもよく出ておりました。

常に時間に追われながら日々の生活を過ごされることが
大きな負担となっておりましたが、
施術を重ねていくことでイライラすることや、焦りを感じにくくなり、
心身のバランスが保ちやすくなっていたことが
改善への大きなきっかけとなりました。



兵庫県芦屋市在住 M.Fさん 41歳女性 会社員

兵庫県芦屋市在住 M.Fさん 41歳女性 会社員


主訴:バセドウ病

既往歴:熱傷

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【来院時の依頼文】
先日受診した人間ドックで初めて甲状腺が腫れていると指摘され、
血液検査したところ本日バセドウ病と診断されました
(橋本病との合併である可能性もあるようです)。

これまで特に大きな病気は経験がありませんが、
ここ2年ほど夏になると部屋がとにかく暑くて
冷房もなかなか利かず夜眠れない日々が続くことで、
疲れがとれずふらつき貧血っぽいのだと思っていましたが
もしかすると甲状腺ホルモンの影響だったのかもしれない
という気がしています。

人間ドックは3年前から毎年受診していますが、
昨年までは右房負荷の疑いありという指摘が書かれていましたが、
今回はそれについては異常ありませんでした。

現在の自覚症状は動悸がします(治まることもあります)。

母もかなり昔、甲状腺を指摘されたことがあるようですが、
特にきちんと検査も受けておらず、
現在までにこれといった自覚症状は感じたことがないようです。

よろしくお願いいたします。

(一部抜粋。)

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2013年11/27、初診。

先日受診した人間ドックにてバセドウ病と診断される。

現在ある自覚症状として、
・呼吸不利
・動悸

舌診:淡紅色あせ、やや乾燥

脈診:脈力に左右差あり

腹診:心下部から肝の相火にかけてアーチ状の実、
   また胃土を中心として皮膚表面がラップ状を呈す。
弁証:肝火上炎

施術中、咽に得気を感じられ、
その後咽の閉塞感が広がっていく感覚が出てくる。

11/29 (2診目)
前回施術後、
自然に呼吸が出来るようになり、
顔の紅み、頚部の乾燥が治まってくる。
緊張することがあると、
奥歯を噛み締める事が多くなるとのこと。 

12/7 (5診目)
以前に比べ、寝つきが良くなった。
当院来院前に受けた検査結果を確認する為、病院へ。
その後から久しぶりに動悸が出る。
検査結果として、
甲状腺の数値が基準値の7倍程度あり。

12/15 (7診目)
就寝前にあった動悸が消失。
深い睡眠をとれるようになってきた。
またお母さまや同僚の方から、
顔の紅みや乾燥がマシになってきた 
と言われるようになる。

12/19 (8診目)
昨日病院にて検査を行ったところ、
甲状腺の数値が7倍から2倍の値まで改善されたとのこと。
脈拍:120→70へ

12/24 (9診目)
動悸が出ても、気にならない程度となる。
お薬に関して、
調子が良いので飲み忘れてしまうこともあるが、
飲まなくても影響は感じられないとのこと。
奥歯を噛み締める事が減り、寝つき易くなる。

1/26 (14診目)
先日の検査にて、
甲状腺の数値がほぼ正常値を示す。

その後も体調維持の為、施術継続中。


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【担当鍼灸師の新川より】
内熱を捌いていくことでよく改善されておりました。

約2年前から夏の暑さが周りの方に比べて負担になることや、
疲労しやすく、なかなか疲れが取れないという特徴がありましたが
それらも今回の原因が生み出した症状の一つと考えられます。

一時期、過食をされた際に蕁麻疹を発症された事がありました。
過食により湿が滞ると、元々ある内熱と結びつき
御体の負担となることが考えられます。

気を流し、熱を籠もらせにくい状態にするためには
普段から適度に御体を動かして頂くことが養生の要点となります。
夏の暑さを乗り切れるよう、楽しく運動してみて下さいね。





他のバセドウ氏病(バセドウ病)の症例は、
現在作成中です。
お待ち下さいませ。

バセドウ氏病(バセドウ病)や甲状腺の病気への鍼灸治療で多くの実績がございます。大阪(豊中市,吹田市)の漢方鍼治療でバセドウ氏病(バセドー氏病)と戦い続けます
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