不妊症の鍼灸治療です。鍼灸術を東洋医学の知恵を示すことが出来れば幸いです。大阪の鍼灸院,一鍼堂

神戸三宮院豊中院

不妊症の鍼灸治療症例集

ここでは不妊症に対する一鍼堂での鍼灸治療の症例を紹介いたします。
巷では症例集と称し、宣伝まがいの自作自演の内容を多く見かけますが、当院では、紹介するすべての内容が事実に基づいた内容であることをここに明記し、紹介させて頂きます。

不妊症の鍼灸治療ですが、ご夫婦それぞれの体の状況。
どうような不妊治療をしておられるのか。既往歴。年齢。
タイミング療法のレベルなのか、人工授精なのか、
顕微授精をされている段階なのかによって、
五臓六腑の状などの複合的な因子で大きく異なるため、
一概に不妊症は治りますと言う事は出来ません。
現在の状況も含めて、妊娠というゴールに向かって一歩でも先に
歩むことが出来るよう、しっかりと、丁寧に診立て、
施術して参ります。
当院では、西洋医学的な見立てとは全く異なる
伝統医学独特の生体観と治療法での施術となります。
是非、一度御体感頂ければと思います。




一度の化学流産を経て、鍼で体質改善をした後
自然妊娠できた不妊症の鍼灸施療改善例

大阪市西区在住 K.Tさん 31歳 女性 一般事務

主訴:不妊症
既往歴:アトピー性皮膚炎
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28歳の時に結婚し2年半が経ち
子供を授かりたいので妊娠を希望。
2020年8月に出血があり
月経による出血とは質が違っていたため、
婦人科で詳しく診てもらうと
4週未満で化学流産していたことが判明。
妊娠していたこと自体気付いていなかったため、
精神的なショックはなかったが、
今後も化学流産することを懸念し
本質的な体質改善を求め一鍼堂に施療依頼される。

2020年10月23日(金) 一鍼堂来院

月経について問診。
月経周期はもともと28日〜30日周期で来ていたが、
ここ2年間は40日周期で来るようになる。
月経時痛はたまに痛みがある程度で、
痛み止めの薬を服用するほどではない。
血塊は月経の度に出る。
基礎体温は36,0℃〜36,2℃と高温期と低温期の差があまりない。

身体的な症状は、アトピー性皮膚炎が幼少期からあり、
風呂上りに右肘窩と首元に痒みが出やすいが、
大人になってからは
表面的に少し痒みがある程度で酷い状態ではない。
仕事は平日は事務を勤めており、
土曜日はピアノ講師の仕事を受け持っている。

食生活:食欲あり。食事量 普通。1日3食、規則的。
    間食にお菓子を食べる。
    辛い食べ物が苦手。

飲み物:喉が乾きやすく、
    冷たい飲み物や温かい飲み物を飲むことが多い。
    飲酒は週1〜2回程度。

二便:大便は2〜3日1行。
   形は普通でバナナ状。

   小便は1日5〜6回。
   色は淡黄。残尿感なし。尿勢あり。尿切れ良い。
   夜間尿なし。

汗:多汗。顔、頭、額、鼻、首、腋下、背によく汗をかく。

排出物:痰なし。目ヤニなし。

目:仕事中パソコンを使用していると目が疲れ、かすむ。

耳:問題なし。

手足:手足が冷えやすい。

爪、毛髪:異常なし。

睡眠:午前0時 就寝~ 午前5時 起床。
   熟睡感あり。
   すぐ寝つける。
   目覚めはすぐ行動できる。食後眠気あり。
   夢は時々見る。非現実的な夢が多い。
  
運動:習慣なし。


舌診:淡紅舌。白膩苔。
脉診:濡緩数脈
腹診:臍周辺の邪気きつし。中脘穴を中心に胃土の裏に虚あり。
弁証:気滞血瘀
取穴:足太陰脾経の経穴
施療後:体が軽くなる。

※注意点
活血化瘀を施すが、
四診の反応をみながら慎重に診ていく


10月30日(金) 2診目
前回施療から肌の調子が良くなり、肘窩にあった痒みが消失。
普段あまり自覚がなかった肩こりを感じるようになる。

舌診:淡紅舌。白膩苔マシ。歯痕あり。
脉診:緩滑脈 数マシ。
腹診:臍周辺の邪マシ。胃土の虚変わらず。
取穴:手陽明経の経穴、足太陰経の経穴。


11月6日(金) 3診目
前回施療から便が毎日出るようになる。
肌の調子がさらに良くなり、首元にもあった痒みが消失。

舌診:白苔。歯痕消失。
脉診:緩滑脈
腹診:胃土の虚が埋まってきた。
取穴:前回と同様。


11月13日(金) 4診目
施療を始めて基礎体温の変化を見てもらっているが、
36,7℃まで上がってきた。
今までここまで体温が高くなることはなかったとのこと。
また、やや便秘気味になる。

舌診:淡紅。白苔。
脉診:緩滑脈
腹診:胃土の虚は大分マシ。臍周辺の邪が表在に出てくる。
取穴:前回と同様。


11月22日(日) 5診目
18日(水)に妊娠検査薬で検査をしてみたところ
陽性反応が出ていた。
基礎体温は36.7〜8℃を保っている。

舌診:淡紅。舌根部に白膩苔。
脉診:緩滑脈
腹診:臍周辺の表在の邪変わらず。
取穴:前回の配穴に手太陰肺経の経穴を加える。

化学流産した経緯もあるので
次回は間隔を空け過ぎず診させてもらう。


11月27日(金) 6診目
妊娠5週目。
26日(木)から悪阻が出るようになる。
朝起床時と夕方仕事が終わった時に吐き気あり。
肘窩の痒みがやや出てくる。
便秘も続いている。

舌診:淡紅。舌根部の白膩苔マシ。
脉診:滑脈
腹診:臍周辺の表在の邪
取穴:前回と同様。


12月3日(木) 7診目
妊娠6週目。
婦人科にて、胎芽の為まだ心拍の確認はできなかったが、
順調に大きくなっていると診断を受ける。
悪阻は変わらず朝と夕方にあり。
また、匂いに敏感になり、
電車に乗る時も気持ち悪くなってきた。

舌診:淡紅。若干歯痕あり。
脉診:濡滑脈。
腹診:あまり変わらず。
取穴:前回と同様。


12月11日(金) 8診目
妊娠7週目。
婦人科にて心拍を確認。8mmまで育ってきたとのこと。
出産予定日が2021年7月27日に決まる。
体調の方は前回施療から悪阻の症状が大分マシになってきた。

舌診:歯痕消失。
脉診:やや滑脈。
腹診:臍周辺の邪マシ。
取穴:前回と同様。



その後、悪阻も治まり安定期にも入り、
逆子の心配もなく体調良く過ごされたので
当院での施療をご卒業されました。
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【担当鍼灸師(為沢)より】
化学流産したこともあり、
妊娠初期は大分 精神的に不安そうでしたが、
鍼で悪阻や体の不調を解消できれば
精神的も落ち着いてきます。
今、症例作っていて気付きましたが、
もうすぐ出産予定日ですね♪
無事に出産を迎えられることをお祈りします。

(2021年7月9日 更新)




妊娠7週で稽留流産し、鍼で体調を調え自然妊娠〜出産に至った鍼灸治療改善例

大阪府茨木市 Y.Fさま 41歳
主訴:不妊症
既往歴:アトピー性皮膚炎
    坐骨神経痛

【2017年4月18日mailにて】
お困りの症状:流産後、再び妊娠を望んでいます。
妊娠7週で稽留流産になり、4月15日に掻爬手術を受けました。
20日までは、子宮収縮剤の処方が出ています。
身体の状態を整え、再び妊娠することを望んでいます。
手術後いつ頃から、鍼を受けることが出来ますか?
※以前、坐骨神経痛でお世話になっており、担当は為沢先生でした。

上記のメールを戴き
【4月20日(木)来院】
メールにもあるように、2012年に坐骨神経痛で診させて頂いており
その症状は改善し調子良く過ごされていた模様。
今回、自然妊娠できたが妊娠7週で流産してしまった。
仕事は事務職をしていたが、流産を機に退職。
本格的に妊娠に取り組むため、鍼で体質を根本的に改善し
再度妊娠することを目標に御体を診させて頂く。


4月15日に掻爬手術を受けたため、
まだ下腹部に違和感がある状態。
もともとの月経周期が1ヶ月半〜2ヶ月に1度。
月経時痛が初日に下腹部が重く痛くなる。
月経前に全身倦怠感を感じるとのこと。
経血は茶色っぽく、毎回血塊が出る。

身体的には、頭痛と胃の調子が悪く食欲なし。
もともと胃腸の調子は良くないが、
手術以来さらに調子が良くないとのこと。

舌診:淡紅舌、白苔あり
脉診:濡。沈位で滑あり
腹診:胃土の虚が深し、下焦臍周に邪あり
考察:脾気虚弱
取穴:足太陰脾経の経穴、足厥陰肝経の経穴
それぞれ即刺即抜で補気を試みる。
(2012年診ていた時は得気が速く、
置鍼すると体調が悪化することがあった為)
治療後:お腹がよくポカポカ温もってくる。

4/20〜5/8(1診〜5診)
中焦(脾胃)の気を建てていくことを念頭に診ていく。
以前のような得気が敏感でなくなってきたので、
置鍼にて施術することが主になる。

5/14(日) 6診
12日(金)に月経あり。
経血は鮮血。出血が大量にあり。
同時に胃の不調が奥の方から表面的になり、
月経が来てから消失したとのこと。


舌診:白苔よく薄まる
脉診:濡脉マシに。沈位での滑脉変わらず。
腹診:胃土の虚よく埋まってくる。臍周の邪も緩むが臍下の虚が出てきた。
考察:健脾をしつつ補腎も合わせて施術

5/14〜6/4(6診〜11診)
胃の調子波あるが脾胃は建ってきている。
ただ、排卵していない可能性があり
高温期であろう時期に基礎体温に大きく波があり安定感がない。
排卵検査薬でも反応なかったとのこと。

中焦は建ってきたので、補腎を軸とした施術に切り換え、
また、気滞血瘀の所見もあったのでそちらも加えて施術を重ねる。

舌診:薄白苔
脉診:沈位の滑脉あり。
腹診:臍下の虚もややマシに。

6/8〜8/10(12診〜21診)
排卵検査薬にて陽性。排卵するようになった。
基礎体温も低温期・高温期と2層に分かれるようになったので
自然妊娠に向け引き続き体調整えていく。

8/10〜9/22(21診〜27診)
9/22(金)妊娠検査薬で陽性反応出る。
まだ妊娠超初期の可能性があるので、婦人科には行かず様子みる。
基礎体温は36.7℃で高温期をキープ。

妊娠をしたので、活血化瘀などはせず、
脾胃と下焦が崩れないよう注意して診ていく。
また、妊娠7週で流産している経験があるので、
妊娠初期はなるべく詰めて来院して頂く。

9/22〜10/9(21診〜26診)
産婦人科にて胎児の心拍確認。
この頃より、悪阻のため食欲の低下あり。

脉診:滑脉が浮いてきた。

10/13〜10/20(27診〜29診)
産婦人科にて妊娠8週と診断を受ける。
(前回流産した7週を越える)
しかし、まだ妊娠初期にあたるため
油断せず治療間隔を詰めて診させて頂く。

10/23〜10/30(30診〜32診)
妊娠10週。口内が酸っぱい悪阻があるものの
食事も摂れるようになり体調は安定。

11/3〜12/8(33診〜41診)
妊娠16週。安定期に入る。
気温差で若干悪阻あるものの、体調は大方安定。
安定期に入ったので週1回ペースにして診ていく。

12/15〜 2018.2/24(42診〜52診)
安定期は順調に過ごされていたが、
2/24(妊娠27週)に逆子と診断を受ける。
(逆子の弁証は割愛します)

2/26〜3/27(53診〜58診)
妊娠31週にて逆子改善。
腹部の張りあるものの体調は安定。

3/30〜4/18(59診〜62診)
妊娠35週。出産予定日が5/25で
間もなく正産期を迎えるので
施術を卒業して頂く。
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担当鍼灸師(為沢)より
「今カルテを見返して気付いたのですが、
最初お問い合わせ頂いた2017年4月18日から
2018年4月18日まで1年がかりで診させて頂きましたね。
不妊の依頼自体は2017年の秋頃には達成してましたが、
その後も無事胎児が育つようにコツコツ通院して頂きました。
弁証としては最初は虚実錯雑しており、
それをまず調える必要がありました。
妊娠後は攻撃的な施術はせず、
脾腎を建てることを心がけて施術したのを覚えております。
途中、逆子になることもありましたが、
無事乗り越えることができました。

追記:
予定日が4日過ぎても陣痛が来ないということで
5月29日と6月2日に急遽御体を診させて頂き、
6月3日の朝に陣痛が来たと電話で報告頂きました。
帝王切開にならずに済みそうで一安心しました(^_^;)
無事産まれてくることを祈ります☆」

追々記:
「6月3日のお昼前に自然分娩で無事産まれたと御報告頂きました☆」

担当鍼灸師:為沢

(2018年 6月 3日 更新)




月経不順の改善から自然妊娠に至るまでの鍼灸治療改善例

大阪府茨木市在住 A.Y様 26歳 女性 

主訴:月経不順・不妊症
既往歴:
アレルギー性鼻炎

【来院時の依頼文】
ストレスを感じやすく、
それによって色んな不調が出ていて困っています。

病院には行って風邪を治したり、
婦人科でも定期的に検査をしていますが、

その場しのぎな気がして、免疫力や自己治癒力を上げて、
心身共に丈夫にしたいです。

食事や運動などおろそかにしていることも自覚しているので、
治療と合わせて自分でもできることをアドバイスいただきたいです。

主な症状→下半身の冷え、生理不順、腹痛による失神、
すぐ風邪をひく、不安があると寝られない、
副鼻腔炎、後鼻漏、アレルギー性鼻炎、
精神的にしんどいく体力や気力の低下。


(本文ママ。)



【2016年3月10日 一鍼堂来院】
初診時の主訴は体の冷えと月経不順。
これらを改善した後に妊娠希望の旨を伺う。

月経不順は昔からひどく、
周期は40日~70日とバラバラで、
ストレスがかかると月経が大幅に遅れる傾向あり。
婦人科へも通院しており、
子宮が収縮して排卵していないと診断を受けている。
現在、転職活動中でストレスのため寝付けない日が続いており、
月経に影響していることを懸念。
結婚は2015年4月。
結婚して間もなく1年を迎えるので
妊娠のことも考えるようになるが、
子宮が収縮し排卵していない、
仕事のことによるストレス過多で
月経不順が悪化の一途を辿っているため
一鍼堂に施術依頼の問い合わせを戴く。

体の冷えはストレスがあると
血行が巡っていないような自覚があり、
一身が冷えるようになる。
特に足が冷えやすく、
冷えが続くと風邪をひきやすい。

月経周期は40日~70日。
月経時痛は初日に頭痛と下腹部痛がある。
経血は、たまに血塊が出るが
血塊が多いと経血量が少なくなる。
一度、ひどい月経時痛で失神し、
救急車で運ばれたことがあるとのこと。

鼻は元々悪く、
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が持病であり。

舌診:舌尖やや紅
脈診:緩滑
腹診:心下~胃土の邪、下焦の邪実きつし
考察:瘀血証
取穴:足太陰脾経の経穴
治療後:全身の力が抜け、スッキリされる。


3月14日(月) 2診目


前回治療後、翌日に月経が来てビックリし、
月経時の頭痛や下腹部痛も無く、
痛み止めの薬を使用しなくても良かったとのこと。
足の厥冷もポカポカして温まるようになった。

舌診:舌尖やや紅マシに
脈診:滑マシになり、脈の形も出てくる
腹診:下焦の邪実がよく緩む
取穴:前回と同様の経穴
治療後:スッキリされる。


その後、
次の月経が周期良く来ることを目標に約週1回ペースで治療


4月14日(木) 7診目


4月8日に前回の月経より29日間で来たと報告頂く。
1年以上、1ヶ月で月経が来ること無かったので大変喜ばれる。
月経の期間が4~5日間あり。
経穴量は若干少ないものの、
月経時痛がなく、血塊もなかった。
月経前に過食・脚の浮腫があった程度で治まっていたと報告頂く。

舌診:舌尖の紅消失
脈診:やや滑は未だあり
腹診:下焦の邪がよく緩んでいる




その後、気力・体力共に回復し
鼻の不調や風邪が引きやすいなども無くなり
体調良く過ごされるが
5月に入ってから再び月経が来なくなった…。
四診を診る限りでは大分調子良くなって来ているので、
治療方針は変えずに治療続けるが、
妊娠している可能性を考え、
活血化瘀をせずに気滞のみを散らす治療で様子を診る。


5月29日(日) 14診目
婦人科にて妊娠を確認。現在妊娠6週。
ただ、悪阻がひどく 食事が摂れないとのこと。


その後、悪阻がひどいため、一時入院し
退院後は自宅で安静に過ごされる。







11月10日(木) 15診目
久しぶりの来院。
最近、咳が出て治まらず、
薬が服用できないので診てほしいと依頼頂く。

現在妊娠33週。出産予定日1月19日。
お腹大きくなってきたのでやや動き辛いようだが、
妊娠中期からは元気に過ごせていたとのこと。
(不妊症の症例につき、咳嗽の弁証は割愛します)


その後、咳は落ち着き、
2017年1月に無事 女の子(Uちゃん)を出産。
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「月経不順を改善し、
割と早い段階で妊娠できたのは良かったですが
その後の悪阻をすぐ治めることができなかったのが
反省点です…。
悪阻でしばらく入院されていたようですが
無事胎児が育ってくれて安心しました。」

担当鍼灸師:為沢

関連リンク:
【体験談】月経不順・不妊症:大阪府茨木市のA.Y様

(2017年 8月 11日更新)





2年間のタイミング療法・人工授精でも着床せず…
初めての体外授精の前に鍼治療を開始したところ、
難なく自然妊娠に至った症例

神戸市兵庫区在住 H.A様 30歳 女性 パート

主訴:不妊症
既往歴:多嚢胞性卵巣症候群
    手関節骨折

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【来院時の依頼文】
主訴・病歴:不妊症
12歳~生理不順
20歳 多嚢胞性卵巣症候群と診断されピル服用する
28歳 結婚
タイミング半年
人工授精3回 陰性
現在、体外受精で採卵し
来月、凍結胚盤胞の移植予定なので
冷え性を改善して子宮内膜を厚くしたい。

宜しくお願いします。

(本文ママ。)

【2016年4月22日(金)、一鍼堂 神戸院来院。】


・不妊症
タイミング療法で半年間、試みるが着床せず。
その後、人工授精を3回試みるがいずれも陰性。
体外受精のため採卵。
19個採取できて、その内3個受精卵ができる。
2016年5月中旬に受精卵を1個 移植予定。
その前に体質改善をして、
着床の成功率を上げるために鍼治療を所望。

冷え性改善と子宮内膜を厚くしたいと依頼される。

舌診:やや暗紅舌
脉診:緩滑脈
腹診:右脾募の虚。臍周にやや邪あり。
考察:肝血虚証
取穴:足厥陰肝経の経穴
治療後:目がスッキリされる。

4/26(火) 2診目
前回治療後、目がスッキリし
帰り道に足先がポカポカと温もってくる。


舌診:やや暗紅マシに。
腹診:右脾募の虚マシになったが、胃土に虚が移る。

4/29(金) 3診目
頭部の熱感マシになる一方で、
今まで自覚なかった肩凝りを感じるようになる。


5/6(金) 4診目
肩凝り変わらずきつい。
月経が遅れているので6月中旬辺りに移植がズレそうと伺う。
舌診:淡紅で宜し
脈診:滑が目立つ
腹診:胃土の虚、消失
所見が悪くないので取穴は変えず継続。

5/13(金) 5診目
肩凝りあるが、よく眠れる。
月経がまだ来ない。

5/24(火) 6診目
月経が来ないので婦人科へ行くと妊娠5週と診断を受ける。
自然妊娠していたとのこと。
ただ、今日になり茶色い出血がありかなり不安そうな表情。

舌診:舌尖やや紅
脈診:滑
腹診:心下にやや虚
取穴は変えず、肝血を補う。

最悪の事態も考えられるが、
着床出血の可能性が考えられるとお伝えし、
次回 間を空けずに来院するよう指示。

5/31(火) 7診目
出血はあの日1日のみで止まった。
着床出血であったと診られる。
悪阻はないが、匂いに敏感になって
食の好みが脂っこい物を欲するようになっているとのこと。

6/10(金) 8診目
前日に行った婦人科検診にて胎児の心拍を確認。
妊娠8週と診断を受ける。
体調は変わらず匂いに敏感とのこと。

6/21(火) 9診目
妊娠10週。体調も順調に過ごされる。

現在もメンテナンスで継続し施術中。
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「体外授精に向けての体調管理でしたが
鍼を始めてから容易に自然妊娠に至りました。
子宮内膜の厚さや基礎体温、血液中のホルモン値、諸々
不妊治療をする際に色んな数値を重視するあまり、
患者さんの体質や体調を軽んじる傾向にあります。
薬で数値を良くするのではなく、
体調が良くなれば自ずと数値は良くなりますし、
無理と思われていた自然妊娠の可能性も広がります。
体の声を聞いて施術することの大事さを
この症例を通して伝わってくれたら幸いです。」

担当鍼灸師:為沢

関連リンク:
不妊症…神戸市兵庫区のH.A様の鍼灸治療体験談

(2016年 6月 28日 更新)





4度の人工授精・4度の体外授精 いずれも着床せず…。
初めての鍼で根本的な体質改善を経て臨む 5度目の体外授精に向けての症例

大阪府豊中市在住 Y.K様 39歳 女性 主婦

主訴:不妊症

主な症状:
腰腹部の冷え、肩こりがあり、眼が疲れやすい。
胃腸があまり丈夫ではなく、少食気味で胃下垂なのか
空腹時に胃に水がたまっているような
ポコポコとした音が感じられる。
冷房に弱く、冷えすぎるとお腹を壊しやすい。
生理痛はほとんどなく、4日から5日で終わる。
経血は少なめで、血の塊のようなものは見られないが
色が薄いような気がする。

2012年12月15日結婚
結婚後自然妊娠を望んでいたが、出来なかったため
2014年2月に不妊治療専門の
○○クリニック(実名は割愛します)に通院を始める。
子宮、卵巣、卵管の検査を受けたが、全く異常なし。
血液検査で甲状腺機能低下症と判明し、
その治療のため内科に通院を始める。
チラージンを処方され、数値は改善。
現在も服用中で妊娠に問題ない数値で安定している。
夫は精液検査で数値的に全く問題なかった。

2014年10月から人工授精を開始する。
4回試みたが結果は出ず。

2015年3月
体外授精のため採卵1回目
5個採卵でき、うち4個が授精
(精液に問題はなく、顕微授精も不要だった)

4月17日 胚移植1個(グレード2a)→着床せず

6月22日 胚移植1個(グレード3a)→着床せず

7月28日 胚移植2個(グレード3a、3b)→
      血中HCG値8.3 着床しかかったと思われるが継続せず

10月22日 採卵2回目
3個採卵でき、3個とも授精(精液に問題なく、顕微授精も不要だった)

10月24日 胚移植1個(グレード3a)→
      血中HCG値3.7 着床しかかったと思われるが継続せず

次回は来年1月に胚移植予定

(本文ママ。)

病歴にも記されているが
婦人科での検査で子宮、卵巣、卵管など問題なしと診断を受けるも
人工授精4回、体外授精4回試みるがいずれも妊娠に至らず。
根本的な体質改善のため、一鍼堂へ問い合わせ頂く。

【2015年11月9日(月)、一鍼堂来院。】
体に出ている症状
・腹部や足の厥冷
・肩凝り
・眼精疲労
・平素から食欲不振による少食
・頻尿
・月経の状態は↓ にまとめ


・月経
周期は30日くらいで、期間が5日間ほど。
経血量が毎回少なめ、月経時痛はなし。
血塊もなく、基礎体温も2層に分かれており
情報だけ聞くと大きな問題なし。

・腹部や足の厥冷
普段から冷えていることが気になるので、
ホットヨガを2015年に入ってから週3回通っているが
腹部や足の厥冷は変わらず。

・食欲不振・少食
中学生の頃に一度、肥満になるも、
高校時のダイエットで一気に痩せ過ぎ、
以来、少食になったとのこと。
空腹時に胃がポコポコして水が溜まった感覚がする。

・肩凝り
平素より肩凝りあり。
凝りが悪化・寛解する条件は不明。

・眼精疲労
読書後に感じる。

・頻尿
1日に10回程トイレに行く。
尿勢がややなく、尿切れがやや悪い。

その他
・甲状腺機能低下症
2015年8月に発覚。薬を服薬中し安定。
同時に疲れ易さを改善される。

舌診:老舌で舌尖が紅
脈診:やや滑
腹診:両肝相火の邪が深し
考察:肝脾不和
取穴:足太陰脾経の経穴、足厥陰肝経の経穴
治療後:直後の変化は体スッキリする。

2016年1月に胚移植する予定なので、
それまでに体質改善し、
体調良い状態で迎えることを目標とする。

11月12日(木) 2診目
前回治療後、足先がよく温もるようになってきた。
胃がよく動き、スッキリされる。


舌診:舌尖の紅マシになる。
脈診:やや滑マシに。
腹診:肝相火の邪実緩みマシに。
初診時の治療穴を継続して施術。

11/19(木) 4診目
食欲に変化あり。
食事量がいつもより多く食べられるようになる。
足の厥冷マシに。

11/23(月) 5診目
お腹がよく空くようにもなり食欲旺盛になる。
また、食の好みが大きく変わり、
もんじゃ焼きなどのコッテリした物を好むようになる。

11/26(木) 6診目
少食の時に比べると
食欲あり過ぎるくらい過食になるが体調は良い。

12/1(火) 7診目
11/27(金)に月経くる。
いつもより1週間早く来るが月経の前兆なく来た。
また、月経が来てから食欲減退し、以前のように少食になる。
舌診:老舌マシに。尺位の脈が弱。
腹診:胃土に邪を診るようになる。
肝鬱はマシなので、虚が顕著になってきた脾腎を建てる。

12/8(火) 8診目
1日10回あった尿が前回治療後、3日間 7回と回数が減る。

12/11(金) 9診目
尿の回数が7回/日で1週間維持できる。

その後、食欲も戻り頻尿も改善されたまま
2015年内の施術を終える。

【2016年】
1/5(火) 13診目
年末の12/28に月経あり。
経血量がいつもより多く、現在9日目だがまだ続いており
経穴の色がしかりした良い色になったとのこと。
いつもよりスッキリした月経だと伺う。
順調に行けば、1/21か22に胚移植を行う予定。

1/19(火) 15診目
少し便秘気味ではあるが経過順調。
22(金)に移植することが決まる。

1/24(日) 16診目
胚移植後も調子良いが、
自覚的に着床している感覚がないとのこと。
というのも、胚移植3回目と4回目に着床しかけた時は
下腹部に違和感があった経験があったので、
今回はその違和感がないことに不安になる。

1/26(火) 17診目
下腹部の違和感がないが、
温かい感覚がずっとあるとのこと。


1/28(木) 18診目
調子宜し。
36.7~8℃で高温期を維持。

1/31(日) 19診目
高温期継続。36.7℃。
この頃より、夜間に目覚めるようになる。
また、両脚のだるさを覚える。

2/2(火) 20診目
高温期継続。下腹部に張りを感じるようになる。

2/7(日) 21診目
婦人科にて、妊娠陽性反応を確認する。
4週5日目だとのこと。
この頃より、炭酸飲料を欲するようになり、
匂いに敏感になる。
まだまだ妊娠初期で、流産の危険もあるので
なるべく治療間隔を詰めて来て頂く。

2/11(木) 22診目
朝と空腹になると胃がムカムカするようになる。
悪阻がないので不安な様子であるが、
匂いに敏感になっているので、
"表現が違うだけでそれも悪阻ですよ” と伝える。

2/15(月) 23診目
12日に婦人科でエコー検査。
順調に大きくなっているとのこと。
妊娠5週5日目。

症状は、空腹時に悪阻っぽい感覚になる。
食すると悪阻マシになる。
この頃より、朝が起き辛くなってきたと伺う。

2/18(木) 24診目
16日、膣から微量の出血を確認する。
初期流産?と不安に思い、婦人科で診てもらうも
問題ないです と診断を受ける。
おそらく着床出血と思われる。

2/20(土) 25診目
悪阻が本格的にきつくなってくる。
一日通してずっと眠い。
出血は16日に1回あったのみで
その後は止まっているとのこと。

2/29(月) 27診目
26日に検診へ。妊娠7週6日。
エコー検査で問題なし。
後日、エコーの写真を見せて頂き
オレンジで囲っているのが胎児。
(Y.Kさんの掲載許可済み。
日付以外の情報・クリニック名などは消させて頂いております。)


3/11(金) 30診目
10日に検診。エコー検査で問題なし。
胎児順調に大きくなっている。


3月半ば~3月末
(31診~35診・主に悪阻を診る。)

4/5(火) 36診目
12週6日目。
胎児 5.3cmになる。
頭部・手・足がしっかり確認できるように。



(↑このように寝そべった形に見えるのが胎児です。)

経過順調であるが、
週1回のペースで現在も診療中。
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「脾胃の状態が大分弱っていたのですが、
回数を重ねる毎によく建ってきましたので、
胃の気が旺盛になり、食欲も増し
痩せていた体に肌肉がついて体重も増加しました。
その後 腎の弱りが目立ってきたので
補腎をしてみると、下焦に気を貯め込む容量が増えたので
尿も溜め込んで排出できるようになった為、
尿の回数が減りました。
下焦に気を貯め込むことができるということは、
下焦にある子宮を栄養できる状態になったと言えるので、
着床に成功した要因かと思われます。

体験談を書いて頂いたのですが、
不妊治療は大分辛かったみたいですね。
念願の赤ちゃんができて安心しました。」

担当鍼灸師:為沢

関連リンク:
不妊症…大阪府豊中市のY.K様の鍼灸治療体験談

(2016年 4月 15日 更新)


大阪市淀川区在住 M.Iさま 40歳女性 会社員

大阪市淀川区在住 M.Iさま 40歳女性 会社員

主訴:不妊症
既往歴:頭痛
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2010年12月3日 初診
主訴:倦怠感
   頭痛、肩の痛み
   喉の不快感
上記の症状でご来院される。

数年前から店舗の運営などを任されることがあり、
お仕事でのストレスは多いとのこと。
症状が出てきた際に集中的に診させて頂き、
その都度改善される。

生理に関して、
・生理痛(初日~2日目にかけて)
・レバー状の塊あり
等の症状があったが、
そちらも改善傾向にあり。
但し施術間隔があくと、
生理痛が強くなることがある。

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2014年1/12、
主訴を『不妊』に切り換えて施術を再開する。
旦那様の御体の状態も調えたいと御依頼頂いた為、
御夫妻共に施術にあたらせて頂く。

【生理】
30日周期
初日に下腹部に痛みあり
以前あった塊は、今は出なくなった

生理前の症状
・発声時の喉のつまり
・頭痛
・肩の凝り

舌診:舌色はややあせ

脈診:滑

腹診:上脘付近の虚、季肋部から肝の相火(両)にかけてアーチ状の実
弁証:肝鬱気滞

1/19
1/15に生理があり、
塊が少しあったものの、初日の生理痛はなし。

2/8
頭痛や肩の凝りがましになり、
調子が宜しいとのこと。

また、
排卵日から生理前にかけての
喉のつまりは以前より期間が短くなったとのこと。

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2014年9月4日 
最終の施術から一ヶ月後の
3月に御懐妊したと御報告を頂く。
現在妊娠8ヶ月を迎えるが、
体調に関しては特に問題なく過ごされているとのこと。

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【担当鍼灸師の新川より】
店舗の運営や、新店舗の立ち上げに関わるなど、
ここ数年は心身ともに負担がかかっている状態でした。

暫くは、症状が悪化した際に
集中的に診させて頂いておりましたが、
2014年より、不妊を主訴として
御夫婦ともに施術にあたらせて頂きました。
御夫妻の意志として、
出来れば自然な形で授かりたいということでしたので、
少しでも確率を上げていきましょうということで進めていきました。

正直、施術直後に結果が出たことは奇跡的な面もあるかと思いますが、
それまでの施術の中で、
生理の状態が改善されていたりと、
今回の結果の伏線になっていたと考えております。

(2014年 9月 16日更新)




大阪府吹田市在住 匿名希望さま 42歳女性 一般事務

大阪府吹田市在住 匿名希望さま 42歳女性 一般事務

主訴:不妊症

【来院前の依頼文】
病歴:
昨年の7月から不妊治療のための検査を始め、
この7月と8月に体外受精をするために採卵をしたのですが、
2回とも採卵できませんでした。

通常は、生理痛と肩こりに苦しんでいます。
肩は特に左がひどく、首を左に回しにくい状態です。
筋違いを起こしたという感じではありませんが、
10か月ぐらい回しにくい状態が続いています。

上記の依頼文を受け、
【2013年8月9日、一鍼堂、御来院。】
御体の詳しい状況を診ていく。
1999年(27歳)結婚。
結婚して13年、40歳を迎えるにあたり本格的に不妊治療を開始。
タイミング療法や人工授精などで様子診るが成功に至らず。
依頼文にもある通り、2013年に体外受精のため
採卵を2回試みるが、2回とも卵ができず断念。
根本的な体質の改善を求め、当院に問い合わせ頂く。

体の症状は、月経時痛と肩凝りが辛いとのこと。
月経時痛は、月経の1~2日前が一番辛く
下腹部痛と腰痛に悩まされ、きつい時は痛み止めを服用する。
月経周期は約31日に1回。
基礎体温は、高温期で36.8℃。
低温期で36.1~2℃(たまに35℃台)を記録する。

肩凝りは、左の肩~頸にかけての痛みがあり、
左を向くと痛みが増悪。前方斜め45°の角度で痛みが出て
真横に向くことができない。

問診:
食欲は無いが、食べないといけない思いから食事量は普通に食している。
食事の時間は仕事のため夜が不規則になることが多い。
飲酒が週6日アリ。御主人の晩酌に付き合うのが量は少量で200ccほど。
大便は1日1回。量は少なく、色が黒い。形は兎糞状の便でコロコロしている。
小便は1日約10回。
多汗で顔や頭によく汗をかく。
事務職のため、PCを見て作業することが多く目の疲れをよく感じる。
冷え症で足先が冷えやすい。
爪が最近割れやすくなり、髪も抜け毛、白髪が多くなってきた。
睡眠時間は7時間だが、熟睡感はない。
歯ぎしりを主人によく指摘され、夢もよく見ており眠りが浅い。
事務職は週3日勤務。
仕事のない日は週3日、バレエで運動し
1日は休暇を取るようにしている。

舌診:やや老舌気味で、舌根部に白膩苔アリ。

脈診:緩滑脈

腹診:胃土と臍周に邪アリ
切経:
百会(実)・曲池~手三里(実)・郄門(実)
列缺(やや虚)・内関(実)・合谷(実)・後谿(実・熱感きつし)
足三里~上廉(実)・陰陵泉(やや虚中ノ実)・地機(実)
三陰交(実)・解谿(実)・太衝(実)・衝陽(虚中ノ実)・公孫(虚中ノ実)
丘墟(虚中ノ実)・申脈(虚)
肺兪(やや虚)・心兪~肝兪(実)・脾兪(やや虚中ノ実)・大腸兪(実)
考察:肝鬱気滞証

施術後:目がスッキリし、頭が軽くなった。
(その後、毎回施術後に目がスッキリする感覚アリ)
体調を調え、良い質の卵が多くできることを目標に施術を重ねていく。

8月12日(2診目)
前回施術後、頸の左への回旋が45°→70°程向けるようになる。
便通が毎日スッキリ出るようになる。
舌根部の白膩苔マシに。
脈では滑脈がマシ。腹診では臍周の邪がよく緩んでいた。

8月16日(3診目)
前回施術後、調子良かったが
喫茶店で冷房に中り、傷寒を患う。
36.9℃の微熱、水様の涕があり体の倦怠感を訴える。
先表後裏の治療原則に従い麻黄湯証と診立て施術。

8月18日(4診目)
傷寒の症状消失したので治療方針を肝鬱気滞証に戻す。

8月22日(5診目)
体調はまあまあ。頸の回旋は問題なし。
真横に向くことができるようになっている。
順調にいけば、採卵は9月25日前後になりそうだとのこと。

8月31日(7診目)
低温期だが、36.5℃(以前までは約36.1~2℃)と高くなってきた。


その後、体調はまあまあ良い状態で継続。


9月13日(11診目)
現在、月経4日目だが、
いつもの月経と違い、月経時痛がマシで
薬を服用しなくても過ごせた。
また、婦人科の検査にて、
卵胞が成長し過ぎたため今回は採卵を見送り、
1周期(来月)後に採卵予定を変更する。


その後の体調は落ちつき、
低温期でも約36.4℃で良い状態を維持できている。


10月13日(18診目)
体調は順調。月経も痛みなく過ごせた。
現在、お腹にホルモン剤を注射で補充。
順調に行けば10月19日に3回目の採卵予定。
鍼治療を受ける以前の過去2回は
共に卵が全く採れなかったため、
多くの卵が採れることが目標。

10月18日(19診目)
体調宜し。
明日採卵し順調にいけば12月か1月に移植予定。

10月21日(20診目)
予定通り19日に採卵し、11個採卵できたと報告を頂く。
まず採卵できたことに安堵した様子。
ここから何個受精卵ができるか、後日報告を頂く予定。

10月31日(22診目)
先日採卵した11個の卵の内、3個受精成功。
順調に行けば12月17日までに移植予定だが、
婦人科にて子宮が腫れていると診断を受ける。
自覚症状はないが、腹診でも下腹部の張りアリ。

11月7日(23診目)
下腹部の腫れも引き、体調宜し。
移植は12月9日か10日になりそうだと報告を受ける。
移植に向け、体調を調えていく。


その後、調子良く過ごされる


12月8日(28診目)
体調宜し。
明日移植予定で12月24日が判定日だと報告を頂く。

12月10日(29診目)
昨日受精卵を移植。
移植後も体調良く過ごせている。
受精卵が着床できることを目標に施術を継続する。

12月14日(30診目)
前回施術後、腰陽関付近にズキズキとした月経時痛に似た痛みを発症。
体温は37.7℃で高温を保つ。

12月17日(31診目)
腰陽関の痛みマシになり、
体温は36.9℃と高温を保つ。
この頃より足の厥冷を自覚される。

12月20日(32診目)
体調宜し。
体温は36.7℃。

12月23日(33診目)
継続して体調良い。
体温は36.7℃。明日婦人科にて妊娠反応を診る予定。

12月28日(34診目)
妊娠反応を確認。
順調に行けば1月7日に心拍を確認する予定。
着床に成功したので、今後は流産しないように体調を調えていく。


2014年
1月10日(36診目)
体調宜し。
7日に無事心拍を確認。妊娠6週と診断を受ける。
妊娠初期は流産が恐いので、なるべく詰めて来て頂くよう伝える。

1月13日(37診目)
調子良いが、食物の匂い(特に魚の匂い)が苦手になる。
検診にて妊娠7週とのこと。

1月18日(38診目)
体調宜し。
妊娠8週を確認。

1月26日(39診目)
ホルモン補充のシールを腹部に貼っていたが
これも1月いっぱいで終了し、不妊治療終了する予定。

2月9日(40診目)
妊娠11週。男の子と確認。
順調に行けば出産予定日は8月29日になりそう。
調子が安定してきたので、月1回ペースで今後診ていく。

3月1日(41診目)
妊娠15週。調子宜し。

4月5日(42診目)
妊娠19週。体調も安定して宜し。

5月6日(43診目)
妊娠23週。

6月14日(44診目)
妊娠28週。
順調に育っており、逆子の心配も無さそうなので、
今回を以て御卒業して頂く。

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【施術担当者(為沢)より】
卵が採卵できない状態と伺った上で施術を始めましたが
匿名希望さんの御体自体、弱っている所見が無かったので
比較的スムーズに御体を調えることができました。
40歳を過ぎ、年齢の面を考えると
妊娠することが難しいことも多々ありますが、
こちらの症例のように御体が調子良く調えれば
妊娠できる可能性を高めることはできます。
是非、御参考になればと思います。

関連リンク:
不妊症…大阪府吹田市の匿名希望様の鍼灸治療体験談

(2014年 9月 1日更新)




大阪市淀川区在住 Y.Tさん 30歳女性 主婦

大阪市淀川区在住 Y.Tさん 30歳女性 主婦

主訴:不妊症

【来院時の依頼文】
病歴:
2012.2 結婚
2012.6 不妊クリニックを受診、
一通り検査をするが、特に原因見つからず。
低温期は長めであるが、排卵は見られるとのこと。

2012.12 鍼灸院に通う。効果が見られず、体温も乱れたため、通院をやめる。
2013.4 別の鍼灸院に通い始める。約3ヶ月、7回通院。
2013.6 不妊クリニック転院。検査後、多嚢胞気味の症状がみられるとのこと。
また、主人の検査結果が悪く、顕微授精レベルだと診断される。
(現在、2回目の検査結果待ち)

上記のような状態です。
よろしくお願いします。
(本文ママ。)

上記の依頼文を受け
【2013年7月19日、一鍼堂 初来院。】
体調を伺うと、痛いところや違和感を感じることは
普段ないみたいだが、7月17日から肩甲骨の痛みを感じる程度。
月経周期は36~40日周期で
月経時痛は初日と2日目に下腹部が少し痛む。
血塊はたまにある程度。
基礎体温は高温期が36.8℃ほどで、低温期が35.8℃前後。
低温期が極端に低い。
不妊クリニックにて当帰芍薬散を処方され服用したが
体温がバラつき、体調が崩れてきたため服用を止める。
2歳下の弟がいるが、最近結婚したところで
弟夫婦より先に子どもを作りたいという願望あり、
負けず嫌いな性格と自覚している。
また、御主人の精子の数や運動率も検査結果が悪いので
鍼で自身の体調が調えば、
御主人も同時に診て欲しいと依頼を受ける。

問診:
大便は2日に1回のペースで、
便通ある時は軟便。排便後はスッキリする。
多汗症で、頭部を中心によく汗をかく傾向あり。
盗汗(寝汗)もあり。
目が疲れやすく、乾燥もよくする。
暑がりだが、足がいつも冷えている。
爪は割れやすく、毛髪はパサつきやすい。
睡眠時はよく夢を見ており、眠りが浅い。

舌診:淡紅色あせ

脈診:緩やや枯脈

腹診:臍周の邪実と右の肝相火の邪実がきつし
切経:
百会(実)・孔最(実)・合谷(実)・後谿(実深し)
外関 (冷え)・内関(実)
足三里(実)・上廉(実きつし)・解谿(実)
陰陵泉(やや虚中ノ実)・地機(実)・太白~公孫(実)
丘墟(やや実深し)・足臨泣(実深し)・太衝(実)
心兪(実)・膈兪(実)・肝兪(実きつし)・胃兪(実)・大腸兪(実)
考察:肝鬱気滞証

施術後:背部の痛みがよく緩む。

7月20日(2診目)
前回施術後、
一身スッキリし、便が出やすくなったと伺う。

7月23日(3診目)
肩の痛みなどは消失。
月経が前回の月経から40日で来る。
月経前に腹部の痛みが出るが、今回は出なかったとのこと。

7月28日(4診目)
経血量がいつも多かったが今回の経血量は減っており
いつも7日間ダラダラ続いていたのが6日でピタッと終わる。
また、血塊も多かったのが少なくなり、
月経が来た事で低温期になり、体温を計ったところ36.4℃。
いつも35℃代だったのが大幅に改善される。


この日より御主人M.T様も一緒に診させて頂く。
主訴:全身疲労感、精子の数・運動率の低下
(Y.T様の症例なので割愛しますが、
御主人のその後の経過は10診で体調良く過ごされ、
精子の数・運動率ともに向上したために卒業されました。)


8月1日(5診目)
婦人科での診察にて血液検査の検査結果で
プロゲステロンの値が6.3ng/mlで黄体機能不全と診断を受ける。
基準値の10ng/ml以上を目指し
黄体ホルモンを補充する薬を処方される。

8月4日(6診目)
薬の副作用なく過ごせている。
子宮内膜の厚さも4mmと薄かったことが発覚し
少し落ちこんでいる様子。

8月8日(7診目)
体のだるさを訴えるが、
反比例してイライラすることが少なくなってきたとのこと。


その後2~3日に1回ペースで診察
肝気の昂ぶりが落ち着き、イライラが治まる。
体のだるさは、いつも肩肘張っていた力が抜け
体の緊張が抜けたことによる表現で、
身体的には好調だと伺う。
身体の変化に伴い、性格も変化がみられ
掃除嫌いな性格だったのが、
毎日シャキシャキと動けるようになったことで
掃除好きになったとのこと。


8月27日(14診目)
婦人科にて9月末にでも採卵することが決定。
良い質の卵が沢山できることを目標に施術を重ねる。


その後、週2回ほどのペースで継続。
黄体ホルモン補充する薬で胃の不快感が出る日が
たまに診られたが、他は順調に過ごされる。


9月29日(25診目)
採卵16個の卵が取れたと報告を受ける。
順調に行けば11月半ば移植予定。

10月6日(27診目)
卵は状態の良いのが3個。内2個が大分状態が良いものだと報告を受ける。


11月14日(37診目)
午前来院。
本日施術後、移植予定。
2週間後が判定日とのこと。
体調は引き続き宜し。

11月21日(39診目)
少し便秘が診られるが、
他の体調は良い。体温も36.8℃と高温を保つ。

11月25日(40診目)
下腹部少し張り便秘あるが体調宜し。
明日が判定日とあって少し緊張している様子。

11月28日(41診目)
26日の判定日、無事着床を確認。
安堵されると同時に背部痛と足の厥冷を自覚するようになる。

12月12日(45診目)
12月10日の検診にて、無事心拍を確認。
妊娠6週と診断を受ける。

その後、安定期に入るまで週1回ペース診させて頂き
途中、悪阻や不眠などあるが順調に育む。

5月9日
妊娠27週。
安定期に入り、逆子の心配もなく過ごせている。
8月2日の出産予定日に向けて様子みるとのことで
当院での施術を御卒業されました。
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【施術鍼灸師の為沢より】
Y.T様、御懐妊おめでとうございます。
頑張ってコツコツ御体診させて頂きました。
Y.T様の場合は、肝鬱気滞証なので、
普段からよく動いて頂く事を大事にして頂き
施術させて頂きました。
着床してから便秘することもありましたが
これは病理的な便秘ではなく、
着床することによって起きた生理的な便秘だったので
この便秘はさほど気にせず施術を継続しました。
この症例集を作ったのが8月15日なので、
もう出産されているかと思います。
産後も体調崩し兼ねないので、
何かあれば また御連絡下さいね。

関連リンク:
不妊症…大阪市淀川区のY.T様の鍼灸治療体験談

(2014年 8月15日 更新)





大阪市淀川区在住 A.Sさん 32歳女性 医薬品会社勤務

大阪市淀川区在住 A.Sさん 32歳女性 医薬品会社勤務

主訴:不妊症
既往歴:虫垂炎、甲状腺機能亢進症、卵巣嚢腫

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2011年ご結婚。
9年前に卵巣嚢腫を患い
手術に踏み切ったものの、
お医者さんからは妊娠できる可能性は低いと断言される。
2013年より不妊治療を考えているので、
それまでに体を根本から調えたいと
当院での治療をご希望なさる。

2012年7/29、初診。
基礎体温は低温期が36.5℃、高温期が36.8℃、
生理周期は28日で、生理痛はなし。
ただ生理の経血量が年々少なくなり、
生理期間は5日間あるが、
ご本人の感覚としては経血量は3日分に感じるとのこと。

生活習慣は、
お仕事の関係で月のうち2週間はヨーロッパへ出張があり、
また海外からも顧客が来日するため週2~3日は外食。
その影響か、数年来の便秘で悩んでいる。
運動は定期的に週1回ヨガを行い、
運動後は体はスッキリし、便秘も解消される。

舌診:胖嫰で淡紅やや白苔。
脈診:浮緩脈。
腹診:季肋部に邪を診る。
切経:合谷(左右)やや実、曲池(左)虚中ノ実、
後谿(右)実、三里(左右)実で自汗、
上廉(左)虚中ノ実、公孫(左右)やや枯れ、
陰陵泉(左)実、太衝(左右)虚中ノ実、太谿(右)虚。
弁証:肝鬱気滞。
取穴:足厥陰肝経、足陽明胃経の経穴、足太陽膀胱経の経穴。
施術後:一身が温くなり、足が軽くなる。

8/26、2診目。
仕事の関係でヨーロッパへ行っていたが、
いつもに比べて体調が良く、特に便の出が良かった。
また生理も重なり、今回は1日目の経血量が増えていた。
舌診:胖嫰マシ、紅舌やや色あせで少白苔。
脈診:緩脈。
腹診:季肋部、臍周に邪を診る。
弁証:初診時同様。
取穴:足厥陰肝経、手陽明大腸経、足太陽膀胱経の経穴。

9/1、3診目。
この一週間は非常に忙しく、
そのことで体調は全体的に良くない。
またストレス過多になった翌日は、
基礎体温に乱れが生じる。
施術翌日から旅行に行くので、
体調を何とか戻したいとのこと。
舌診:胖嫰、紅舌で白苔。
脈診:緩脈。
腹診:腹壁緊張、季肋部の邪がきつい。
弁証:前回までと同様。
取穴:足厥陰肝経、足少陰腎経、足太陽膀胱経の経穴。

9/9、4診目。
旅行で気晴らしが出来たこともあって
体調はすこぶる良く、
基礎体温も乱れることはなかった。
舌診:やや胖嫰、紅舌で少白苔。
脈診:緩脈。
腹診:腹壁の緊張はなく、季肋部の邪もマシ。
弁証:前回までと同様。
取穴:前回(3診目)と同様。

9/16、5診目。
体調良く、そろそろ生理の予定だが、
明日から一週間ヨーロッパで仕事。
舌診:胖嫰マシで舌辺部に歯痕、紅舌で薄白苔。
脈診:浮緩脈。
腹診:季肋部にうっすらと邪を診る。
弁証:同様。
取穴:足厥陰肝経、足太陽膀胱経の経穴。

この後、年末まで可能な限り
週1回のペースでご来院頂く。
間に2度ヨーロッパへ出張があったが、
体調を崩すことなく、
生理周期、基礎体温も安定している。

2013年1/6、19診目。
体調が調ってきたと実感されたので、
不妊治療を開始しようと思い、
婦人科を受診される。
そこで子宮内膜にポリープが見つかり、
1月末に切除することになる。
切除手術で影響の出ないように、
御体を調える必要性がある。
舌診:紅舌やや暗、少白苔。
脈診:緩やや滑脈。
腹診:腹部全体にうっすらと邪を診る。
弁証:同様。
取穴:足厥陰肝経、足太陽膀胱経の経穴。

1/20、21診目。
しばらく送別会が続き、飲酒や外食が多くなる。
その影響からか、疲労感が強くなってくる。
舌診:紅舌やや色あせ、白苔。舌辺に歯痕あり。
脈診:やや浮気味で、滑脈。
腹診:胃土の表在に邪と熱感あり。
弁証:今まで同様に肝鬱気滞でいいのだろうが、
   脾胃の湿淡も同時に捌く。
取穴:足厥陰肝経、足陽明胃経、足太陽膀胱経の経穴。

1/27、22診目。
前回施術直後に疲労感が取れ、
割と体調良く過ごすことが出来た。
舌診:紅舌、少白苔。歯痕はなし。
脈診:緩脈。
腹診:季肋部が浮き、臍周にうっすらと邪を診る。
弁証:肝鬱気滞。
取穴:足厥陰肝経、足太陽膀胱経の経穴。

22診目の2日後に、
ポリープ除去手術を受けられる。
手術との因果関係は分からないが、
翌日から頭痛と胃の痛みを感じたとのこと。

2/3、23診目。
来院時も頭痛と胃の痛みあり。
舌診:紅舌、少白苔。歯痕あり。
脈診:緩枯脈。
腹診:季肋部の浮きがきつい。
弁証:前回同様。
取穴:前回同様。

施術翌日には頭痛、胃の痛みとも緩解し、
割と体調良く過ごせたようです。
28診目までは疎肝を徹底して行い
体調自体は安定していたが、
出張やストレスにより過食が続く。

3/23、29診目。
高温期が以前より高くなっている。
体調自体は良いのだが、倦怠感がある。
舌診:紅舌、少白苔。歯痕あり。
脈診:緩脉。
腹診:左脾募~肺先が空虚感。
弁証:脾虚証。
取穴:足太陰脾経、足太陽膀胱経の経穴。

4/6、30診目。
前回あった倦怠感はなく、体調宜し。
舌診:紅舌、少白苔。歯痕マシ。
脈診:緩脈。
腹診:左脾募が空虚感。
弁証:前回同様。
取穴:前回同様。

この後、ヨーロッパへの出張、
身内の方が体調を崩されたことにより、
なかなか継続的な治療が出来なかったが、
6月末に妊娠していることが判明する。
妊娠をしてからは海外出張はなくなり、
悪阻もなく体調は安定する。
妊娠29週目の時には仕事のストレスから
逆子になるも、
鍼で御体を調えることですぐに改善し、
臨月まで診させて頂きました。
2014年3/11の夜11:00に無事男の子を出産され、
今でも2週に一度御体を診させて頂いております。

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【担当鍼灸師の下野より】
お医者さんからは可能性が低いと断言されたようですが、
その言葉に気落ちすること無く、治療を続けて頂きました。
現在産後2ヶ月ですが、
A.Sさんの肥立ちも良く、
またお子さんも順調に成長しているようです。

(2014年 5月 14日 更新)



 

大阪府豊中市曽根東町在住 T.K様 27歳 職業:製薬会社勤務

大阪府豊中市曽根東町在住 T.K様 27歳 職業:製薬会社勤務
主訴:不妊、下腹部の冷え
その他の症状:手足の冷え、便秘、月経不順
既往歴:なし
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不妊治療で婦人科に行き、
「当帰芍薬散」を処方されるが、
服用し始めてから下腹部に冷えを感じるようになる。
漢方での治療に不安を感じ、
インターネットで当院を見付け2008年9/28来院。
当帰芍薬散の主治は肝血虚・脾虚湿滞である。
補血と除湿の組み合わせで
肝気を静めて乗脾しないようにすると同時に、
運脾して肝気が乗じないように防止する。
これを服用して
下腹部に冷えを感じるようになったということは、
証立てが間違っており、
肝血虚・脾虚ではないという証明になる。
舌診にて、淡白舌を呈する。舌辺の歯痕アリ。
脈診にて、緩脈とやや滑脈アリ。
右の尺位の脈が弱い。
腹診にて、臍周に邪気アリ。
四診より肝鬱気滞と脾腎の弱りと診立て施術。
施術後、手が温もってくる。

2診目。
初診の2日後に来院。
前回施術後、手の冷えがラクになり、
固まっていた下腹部の冷えが拡散する。
舌辺の歯痕消失。
やや滑脈消失し、右尺位の脈が出てきた。

3診目。
引き続き、下腹部の冷えがラクになり
便秘も改善された。
臍周の邪気緩む。

7診目。
下腹部の冷えは消失。
月経が来ないので、妊娠検査薬で調べてみると
妊娠していたとのこと。

その後、施術を様子みられ、
7診目の1ヶ月後にメールで体調を御伺い
返信を頂いたので以下、記載。



一鍼堂
為沢様

ご無沙汰しております。
Kです。

連絡が遅くなり大変失礼いたしました。
最近メールを開いておりませんでしたので。

さて、妊娠の件、現在順調ですが、若干悪阻
があり、平日は何とか仕事をこなし、
休日はなるべく体を休めているという状況です。
ご心配をおかけし、申し訳ござません。

体調が落ち着いたらまたご連絡させて頂きます。
今後ともよろしくお願いいたします。

(本文ママ。)

と御報告を受けました。
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【施術担当者(為沢)より】
当帰芍薬散を服用してから
悪化したことをヒントに、
施術にあらせて頂きました。
T.Kさんは肝血虚の所見はなく、
肝鬱気滞の所見が主にありました。
鬱滞した肝気を散らすことを
重点に置き施術致し、
良い結果が得られました。
T.Kさん、妊娠おめでとうございます。
元気な赤ちゃん産んで下さいね。

大阪府吹田市在住 M.Kさん 26歳 女性 職業:飲食業

大阪府吹田市在住 M.Kさん 26歳 女性 職業:飲食業
主訴:肩・腕の痛み→不妊症
既往歴:ぎっくり腰
その他の症状:便秘
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2009年、5月初旬に肩と腕に痛みを感じ
そのままの状態で過ごすが、痛みが引かず2週間過ごす。
痛みが引かず不安に思い、2009年5/21一鍼堂来院。
脱衣時に両肩(肩髃付近)の動作時痛がアリ。
舌診にて、舌尖紅、舌根部に白膩苔アリ。
脈診にて、やや滑脈アリ。
腹診にて、臍周に邪実アリ。
切経にて、足陽明経の邪実、両曲池〜両手三里の邪実、
足底の自汗、足厥陰肝経の実アリ。
問診にて、2週間前にケーキバイキングで過食したと伺う。
考察として、肝鬱気滞と湿痰がきつく、
両方を同時に散らすことを重点に置き施術する。

初診(5/21)
施術直後、両肩・腕の痛みが消失。
脱衣時の痛みもなくスムーズに肩・腕が動くようになる。
初診時に肩・腕の痛みが消失したため
不妊症の施術を依頼される。
次回より主訴を不妊症に切り替えて診ていく。

主訴を不妊症に切り替えるにあたり、
これまでの経歴や、月経など詳しく問診する。
2003年、20歳で結婚。
結婚して6年になるが、子宝に恵まれず現在に至る。
月経周期は33日。期間は7日間。
月経3日目が、下腹部にやや負担アリ。
月経前にイライラ、体の酸さ、下腹部の張り、便秘アリ。

目標として、月経前や月経中の不調を出ないようにし、
妊娠し易い御体に調えていく。

2診目(5/22)
肩・腕は調子良く過ごされる。
施術方針は変わらず、肝鬱気滞と湿痰を散らす。

3診目(5/28)
体調良く過ごされる。
便秘が3日に1行→2日1行になる。

4診目(6/4)
5月末に月経が来たとのこと。
下腹部やや張りがあったが、
イライラ、体の酸さ、便秘などは出ずに過ごせたとのこと。

5診目(6/11)
6診目(6/25)
体調良く過ごされる。

7/9、メールにて
婦人科で検査してもらったところ
妊娠していたと御報告を受ける。

7診目(7/11)
妊娠されたので、
今後の目標は元気な赤ちゃんを育み
無事に出産できるように、
体調管理のため施術にあたる。
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【施術担当者(為沢)より】
現在も施術継続中の患者さまです。
御体の不調が出ないようになってきたので
現在は2週間に1回のペースで診させて頂いております。
ケーキバイキングなど
甘い物が好きでよく食していたので
控えて頂いております。
M.Kさん、妊娠おめでとうございます。
妊娠中に体調崩す場合もございますので
今後も定期的に診させて下さいね。

大阪府豊中市在住 J.Sさん 31歳 女性 職業:主婦

大阪府豊中市在住 J.Sさん 31歳 女性 職業:主婦
主訴:不妊症
その他の症状:冷え性、胃腸の弱り、肩凝り
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2003年に結婚し、2005年に妊娠するが流産する。
2006年より人工授精を試みるが、受精せず。
2008年に滋賀県から大阪府へ転居し間もなく、
御主人が仕事を辞め、それに対してストレスが溜まり
ホルモンバランスが崩れ、体調不良に。
インターネットで当院を見つけ、2008年12/4来院。

問診にて、大阪での慣れない生活や
御主人のことでストレスが強い。
大阪へ来てから体温が低くなり、
高温期の体温が37℃(滋賀県在住時)→36.3℃に下がる。
また、定温期も35℃台と低くなる。
排卵時の卵の大きさも小さく、大きく育たない。
体が冷え易く、手足が常に冷えている。
胃腸が平素より弱く、急性胃炎などよく発症する。
胃酸過多で、食後に胃の重さを感じる。
パソコンの作業から、肩がよく凝るようになる。
舌診にて、やや紅舌アリ。
脈診にて、細脈にして右の脈が大きく目立つ。
腹診にて、臍周の邪気と中カンにて拍動アリ。
切経にて、左後谿の枯れ、左中衝の枯れ、
左右踵の枯れ、右照海の虚、
神道の熱感、筋縮の実にして熱感、左腎兪の虚アリ。
考察として、肝腎陰虚証と診立て施術。

12/4 (1診目)
施術直後、手足の冷えがマシになる。
    
12/11 (2診目)
体温がやや上がり、高温期の体温36.3℃→36.7℃になる。
食後の胃の重みも感じなく1週間過ごされる。
足の冷えが戻ってしまうが、手の冷えはマシに。
顔面が火照るように感じる。また腰の重さを訴えられる。

12/18 (3診目)
前回施術後、低温期の体温が35℃台→36.2℃になる。
腰の重みマシになり、足の冷えもマシにになる。

その後、12/26(4診)〜2009年 3/2(8診)と診させて頂き、
体調良いので、しばらく様子診て頂きました。
その後、御電話にて妊娠しましたと御報告を受けました。
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【施術担当者(為沢)より】
施術中は、鍼の時間も大事に診ておりましたが
同時にJ.Sさんの御話を聞くことで、
良い効果を得ることができました。
忙しいときは、ゆっくり御話聞けなかったのですが
体調良く過ごせていたみたいで良かったです。
妊娠の御報告頂きありがとうございます。

大阪府吹田市 T.Sさん 30代女性 主婦

大阪府吹田市 T.Sさん 30代女性 主婦
主訴:不妊症
既往歴:子宮筋腫
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2005年、ご結婚。
2006年11月、レディースクリニックにて不妊治療開始。
何度かタイミング療法を試みるが効果なし。
2009年2月、不妊専門医院にて漢方薬「当帰芍薬散」治療、
人工授精行うが妊娠とはならず。
2009年7月7日、一鍼堂来院。

舌診にて、暗紅舌で舌央〜舌根部に少白苔。
脈診にて、緩脈で幅が小さい。
腹診にて、臍周に邪アリ、自汗。
切経にて、曲池虚中ノ実、上廉(上巨虚)実きつし、照海虚。
湿痰と考察し、曲池、照海に針を施す。
治療後、全身に発汗が見られ、脈幅も出てきた。

2診目、7/9来院。
初診後から、今まで3日に1行だった排便が、2日連続で出るようになる。
舌も紅舌で舌央〜舌根部に少白苔の範囲が小さくなる。
脈幅もあり、腹部の邪気も小さくなる。
処方は初診同様。

3診目。
2日間、小旅行で温泉に行かれた影響もあり便秘になる。
紅舌きつく、浮脈あり。
前回までの処方に、熱を捌くよう後谿を追加。

4〜5診目。
便秘は時々起こるよう。
ただ婦人科の子宮検査で状態が良いと判断され、体外受精を行う。
体から熱が捌けていたので、初診の処方に戻す。

8/3、妊娠検査薬で陽性反応、婦人科でも妊娠が確認される。
以降、心拍も確認されました。

現在、悪阻は少しあるものの、順調に育んでいるとご報告頂きました。
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【施術担当者(下野)より】
現在、月1回経過状況をご連絡頂いております。
妊娠が判明された際「針のおかげです。」と仰って頂きましたが、
T.Sさんに普段の生活習慣を色々と変えて頂いたことも、
非常に大きな要因となり、そのことが非常に良い結果に結びつきました。

T.Sさん、妊娠おめでとうございます!
またお体に不調を感じられた際は、ご来院下さい。

大阪府豊中市刀根山町在住 S.Mさん 36歳女性 一般事務

大阪府豊中市刀根山町在住 S.Mさん 36歳女性 一般事務
主訴:不妊症
その他の症状:頭痛、肩凝り、易疲労、便秘
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2000年に結婚し9年間、子どもが授からなかったため
2009年の4月より婦人科にて不妊治療を開始。
人工授精、顕微授精を試みるが授精せず、
根本的な体質改善をのため、8/16一鍼堂来院。

問診にて、平素より虚弱体質で易疲労、便秘、肩こりの症状あり。
2〜3年前より胃に痛みを感じるようになる。
月経は28日周期で、月経時痛は1日目がきつし。
経血量は普通で、塊ややあり。
舌診にて、舌先〜舌中部にかけて舌苔が剝落しており
舌根部に白苔アリ。
脈診にて、やや滑脈にして枯脈アリ。
腹診にて、関元の虚と胃土(中カン穴を中心)に邪アリ。
切経にて右太淵の虚、左手三里の実、
右足三里の虚中の実、右曲泉の虚中ノ実、右申脈の虚、右太経の虚
背候診にて、左肝兪の実、右腎兪の虚、左大腸兪の虚中ノ実。
考察として、標として肝気の鬱滞と脾胃の湿痰、
本として腎虚証と診立て施術。
施術中から体がポカポカ温まってきて、
体が軽くなることを実感される。

9/3(2診目)
初診日より2週間5日経過。
前回施術後、便秘が改善され、スッキリ便が出たが、
初診時より間が空いたため、徐々に便秘が戻ってしまう。
前回の施術に去湿を加えて2回目の施術を終了する。
また、次回より施術間隔が空かないように週に1回診させて頂く。

9/10(3診目)
前回施術直後から体調良く、
お風呂上がりのようにポカポカ体が温まるようになり、
体も軽く、動きやすくなるとのこと。

9/17(4診目)〜10/1(7診目)
易疲労、肩こり、胃の痛みなく順調に過ごされる。

10/8(8診目)
婦人科より八四物湯を処方されるが、
この漢方を処方されてから悪寒を感じるようになる。
四物湯は補血剤であり、S.Mさんは血虚の症状がないため
四物湯は控えて頂くように伝え、施術を終了。

10/15(9診目)
前回施術後、悪寒消失。

10/22(10診目)
便が毎日あり、スッキリ出るようになる。

10/29(11診目)
子宮内膜が10mmほどになり
理想的な厚さになってきたので、体外授精を行う。
体調も良く、痩せ型で体重が増えなかった体質であったが
ほど良く体重がついてきたとのこと。

11/12(13診目)
初めて着床しましたと御報告を受けました!
体調が良いので、様子を診たいとのことで
施術に満足され御卒業頂きました。

その後、12月にメールにて経過を御報告頂いたので御紹介致します。

半月前まで不妊症治療でお世話になりました、Mです。
鍼治療のお陰で、元気な卵や精子
(御主人も施術を受けられていたため)が育ち、
初めて着床することができました。本当にありがとうございます。
今日でなんとか不妊治療のクリニックを卒業することができ、一段落です。
しかし、出血が続いているのでまだ楽観は出来ないとのことで、
自宅で安静にしています。
まだ不安要素があるのですが、
ここまで来れたのは、鍼治療のサポートがあってのことだと思っています。
本当にありがとうございました。

(本文ママ)
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【施術担当者(為沢)より】
Mさん、経過ご報告頂きありがとうございます。
まだ楽観できない状況ですが
定期的に診させて頂いたおかげで
Mさんの御体や精神力は大分強くなりましたよ。
途中、漢方を服用され体調を崩しかけましたが
そこで持ち直したのもMさんに力がついてきた証拠です。
また御体診たいので、何かあれば早めに御体診させて下さい。
その際は、また待合室で漫画読んでいって下さいね♪

大阪府吹田市在住 K.Kさん 29歳女性 一般事務

大阪府吹田市在住 K.Kさん 29歳女性 一般事務
主訴:不妊症
その他の症状:肩凝り、便秘、冷え性、浮腫
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2006年に結婚、2008年の12月より不妊治療を開始。
タイミング療法などで様子を診ていたが受精せず。
不妊治療中、御主人の精子の活動率が低いことが判明。
タイミング療法を取り止め人工授精4回、体外授精2回を試みるが受精せず。
根本的な体質改善のため2009年12/25一鍼堂来院。
問診にて、平素より仕事のストレスを溜め込みやすく便秘になりやすい。
月経は26日周期で、月経前に肩凝りをきつく感じ易い。
舌診にて胖嫩舌、舌中部~舌根部に白苔アリ。
脈診にて、緩滑脈。
腹診にて臍周に邪アリ。
切経にて左太陽小腸経に熱感アリ,右上巨虚の虚中の実、
背候診にて、筋縮の実、左大腸兪の虚中ノ実。
考察を、標として大腸の湿痰、
本として肝鬱気滞証と診立て施術。
不妊の改善を計ると同時に御体に出ている症状である
肩凝り、便秘、冷え性、浮腫などをおさめていく。

2010年1/7(2診目)
初診日より13日後御来院。
前回施術後、肩凝り、冷え性など改善するが
初診時より間が空いたために、症状が戻ってしまう。
施術は初診時同様、疎肝と去湿で2回目の施術を終了。
また、次回より週に1回ペースで診させて頂く。

1/14(3診目)
前回施術後から体調良く、
肩凝りが③~④と楽に過ごされる。

1/21(4診目)
肩凝り、浮腫なく順調に過ごされる。
施術中、御主人の精子の活動率や体調が良くないことなど
御主人も診て頂けないか御相談承り、
今後は夫婦で施術を受けて頂き、不妊の改善を計っていくこととなる。

1/24御主人のK.Dさん御来院。
主訴:肩凝り、易疲労
K.Dさんの証立てとして、肝鬱気滞証と診立て施術。
約2週間に1回のペースで御体診させて頂き、
その後、仕事多忙で非常に疲れ易い体質であったが
鍼施術を受けられてからは、疲れが取れ易い体質に改善される。


奥様のK.Kさんの施術経過に戻ります。
2/18(7診目)
この頃より前回施術後から10日間は調子良く過ごされていたので
10日に1回のペースで御体診させて頂くように伝え7診目終了。

3/13(9診目)
花粉症の症状出ているが
体調に大きな崩れなく過ごされる。

その後、4/17
御主人のK.Dさん御来院(御主人7診目)
奥様のK.Kさんが自然妊娠し
妊娠7~8週目と御報告頂く。
奥様のK.Kさんは約1ヶ月来院されていなかったが、
妊娠しても鍼治療を受けても大丈夫か、
心配であったため、様子を診ていたとのこと。
悪阻がきついので、
現在は主訴を悪阻に切り替えて受診中。
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【施術担当者(為沢)より】
Kさん御夫妻、念願の赤ちゃんを授かりましたね。
3回目の体外授精を控えており、最初は奥様のみの施術でしたが、
御主人の精子の運動率が良くないことを御伺いし、
途中から御夫婦で施術受けて頂いたことが
今回自然妊娠に至った大きな要因であったと思われます。
今後も、元気な胎児が育むように御体診て参ります。
K.Kさん、おめでとうございます。

関連リンク:
不妊症…大阪府吹田市のK.K様の鍼灸治療

大阪府寝屋川市八坂町在住 M.Aさん 30代女性 サービス業

大阪府寝屋川市八坂町在住 M.Aさん 30代女性 サービス業
主訴:不妊、両足の冷え
その他の症状:基礎体温が低い
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2007年ご結婚。
1年程前より子供が欲しいと思うが、妊娠とはならず。
御体を根本から変えたいと思い、鍼灸治療をご希望。
2010年3/27、一鍼堂来院。

問診にて、平素から無汗であり、両足が冷えると同時に浮腫あり。
月経周期は34〜60日とばらつき、基礎体温が低い。
舌診にて、紅舌、舌央〜舌根部に白苔アリ。
脈診にて、緩やや細脈。
腹診にて、臍周右寄り、左肝相火に邪アリ。
切経にて、右曲池虚中ノ実、左曲池実、両太谿虚、
左太衝虚中ノ実、右肝兪実。
大腸湿痰証と考察し、去湿を行うよう施術。
治療直後より、両足の冷え消失し、御体全体が温まるのを実感される。
2診目、3/30来院。
初診施術後から御体が温かく、汗をじんわりかくようになり、浮腫も改善。
同時に基礎体温も上がる。
施術は前回同様、去湿を行う。
2診目以降、週1回のペースでご来院頂く。
4診目、4/6来院。
生理が40日周期で来る。
前回までの生理が60日周期であったので、改善してきたと実感される。
4診目以降、体調良く過ごされる。

5/16、生理がなかなか来ないとの事で御電話頂く。
御本人も「妊娠したかも…」と仰っておられましたので、産婦人科に行って頂くようお願いする。
5/26、9診目来院。
御本人が感じられていた通り、妊娠しておりました!!
この頃から悪阻が出てきましたので、主訴をそちらに切り替え、
御体診させて頂いております。

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【施術担当者(下野)より】
「まさか、こんなに早く妊娠出来るなんて!」
妊娠後ご来院頂いた際は、いつも口癖のように仰っておられましたね。
鍼灸治療は勿論ですが、M.Aさんに生活習慣を変えて頂いたことも、
非常に大きな要因となりました。
今後は、元気な胎児を育めるよう、引き続きしっかりサポート致します。
妊娠おめでとうございます!

 大阪府吹田市在住 A.Aさん 30代女性 マスコミ関係

大阪府吹田市在住 A.Aさん 30代女性 マスコミ関係
主訴:不妊症、腰痛、冷え症
その他の症状:なし
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2009年に結婚し、同年12月より不妊治療開始。
ホルモン剤を服用し経過をみていたが、自然妊娠には至らず。
根本的な体質改善を計るため、鍼灸治療を希望され
【2010年2/11、一鍼堂来院。】

御体に出ている症状を問診すると
仕事柄、デスクワークのため腰(胃兪付近)に痛みがあり
しっとしていると痛みがきつくなる。
手足の厥冷が平素よりあり、下腹部もいつも冷えている。
月経周期は30日。月経時痛が月経前と1~2日目にあり。
人工授精や体外授精は一度も試みていないとのこと。
舌診にて、やや紅舌、舌央~舌根部に黄苔アリ。
脈診にて、浮やや滑脈。
腹診にて、両季肋部に邪、関元付近に自汗。
切経にて、右太衝の実。左太谿の虚。左陰陵泉に虚中ノ実。右曲池に実。
背候診にて、身柱がやや虚。右肝兪の実。左陰陵泉に虚中ノ実。
肝鬱気滞証による脾の弱りと診立て施術。
治療直後は特に変化無かったが四診情報が全てマシになっていたので
初診の施術終了。

2/13(2診目)
初診施術後から2日後、来院。
前回施術後は帰宅してから腰痛がマシになってきたと伺うが
今朝より腰痛が再発したと伺う。
施術は前回同様、疎肝と去湿を行う。

2/21(3診目)
前回施術より8日間隔が空くが、腰痛が大分ラクになったと伺う。
また、月経がきたが月経時痛がいつもと違い、大分軽くなり
腹部と四肢の厥冷もよく改善され、温もってきたとのこと。

その後、週1回ペースで
主に仕事の負担による腰痛の改善のため施術にあたる。
残業などで、夜間遅くまで仕事をして腎の弱りがきつい時は
補腎も加えて施術する。

6/27(18診目)
婦人科で血液検査と卵管造影の検査結果について伺う。
血液検査異常なし。卵管造影検査では、右の卵管が閉塞しており、
左の卵管が通りがよくないと診断されたと伺う。
婦人科の方針としては、人工授精より体外受精であれば移植可能と診断。
体調を診ながら、秋~冬に向けて体外受精の計画を立てるとのこと。
体調は腰痛が大分マシになり過ごされている。

その後、週1回ペースで施術。

10/11(27診目)
婦人科にて排卵誘発剤を注射したことを機に、腰の重さを訴えられる。

10/16(28診目)
婦人科にて卵胞が腫れている(卵胞ができすぎてしまっている)
と診断を受けられた。
体調は肝鬱気滞の症状と共に、多忙による腎の弱りがきつし。
補腎を本治として鍼を施す。

11/7(30診目)
調子が落ち着いて参り、卵胞の腫れも引いてきたとのこと。
順調に行けば、12月上旬にでも移植予定。

12/11(35診目)
12/7に初めて移植したことを報告して頂く。
腰痛は波があるが調子はまぁまぁと伺う。

【2011年】
1/15(39診目)
婦人科にて、胎児の心拍と心音を確認。
妊娠8週目と診断される。
体調はつわりが出始めやや気分が悪いとのこと。

その後も流産に備え週1回で診させて頂き 3月半ばより安定期に入られ、
現在は2週間に1回のペースで診させて頂いております。
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【施術担当者(為沢)より】
A.Aさま、約1年がかり診させて頂き御子様を授かりましたね。
御仕事で忙しい中、卵管のつまりや、卵管の腫れなど
やや調子を崩すこともありましたが、
定期的にコツコツ診させて頂いたおかげで
なんとか良い結果が得られてホッとしております。
赤ちゃんは8月末出産予定でしたね。
無事に御出産できるよう、今後も体調管理は任せて下さい。
A.Aさん、妊娠おめでとうございます。

 大阪府大阪市鶴見区在住 S.Mさん 30歳 女性 IT関連

大阪府大阪市鶴見区在住 S.Mさん 30歳 女性 IT関連
主訴:無排卵月経
既往歴:虚血性腸炎

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2011年9月、貧血が続くのと生理周期の乱れから
婦人科を受診されたところ、 無排卵月経と診断される。
医師からは投薬治療を行い、効果がなければ
ホルモン治療をすると伝えられたが、
ご本人はこれを拒否し、鍼灸での改善をご希望される。

2011年9/17、初診ご来院。
現在のお仕事に転職されてから生活が不規則になり、
特に夕飯が23:00以降と なり、
内容もコンビニのお弁当やカップ麺が多くなる。
それと同時期に、虚血性腸炎や喘息を発症する。
婦人科の症状に関しては、生理周期の乱れ、低体温。
舌:暗淡舌色あせ、薄白苔、歯根アリ。
脈:左寸口浮、全体緩脈で按じて無力。
腹:中脘穴、下脘穴の沈み、季肋部の浮き。
切経:合谷(右)実、曲池(左<右)実、内関(右)実、後谿(左右)実、
三里(右)虚中ノ実、衝陽(左)虚中ノ実、太白(左)虚、公孫(右)虚、
陰陵泉(左)虚中ノ実深し、太衝(右)実、曲泉(右)実、太谿(左右)虚、
陰谷(左右)やや虚、心兪〜肝兪(左右)実、胃兪(右)虚、脾兪(右)虚、
命門やや虚。
その他:両脚の外側への開き。
考察:脾腎両虚。
取穴:足太陰脾経、足少陰腎経の各経穴。
施術後:舌に赤みが出て、脈力も出てくる。体が温かく感じる。

9/24、2診目。
基礎体温は変わらず低いままだが、体は温く感じる。
舌:暗痰舌、薄白苔、歯根無し。
脈:緩が前回より締まるが、まだ按じて無力。
腹:中脘穴、下脘穴の沈みがややマシ。
取穴:足太陰脾経の経穴、足少陰腎経の経穴だが、前回とは経穴が異なる。

10/1、3診目。
基礎体温はやや上昇。だが一週間通して軟便が続き、体調としては悪い。
舌:痰紅舌色あせ、薄白苔。
脈:浮位に枯脈、全体緩脈で按じて無力。
腹:中脘穴、下脘穴の沈みはマシだが、心下部が沈む。
取穴:2診目の経穴と、足太陽膀胱経の経穴。

10/10、4診目。
基礎体温が随分と上昇し、先週より体調も良い。
ただ寝不足が多く、食事もコンビニ弁当が大半だったとのこと。
舌:淡紅やや色あせ、少白苔。
脈:緩脈で右関上に集まる。脈力出てくる。
腹:中脘穴、下脘穴の沈みマシ。心下の沈み消失。
取穴:手陽明大腸経の経穴、足陽明胃経の経穴、足太陽膀胱経の経穴。

10/15、5診目。
今まで30日以上だった生理が、前回から29日で来る。
また生理時の貧血もなし。
舌:紅舌、薄白苔。
脈:脈力、脈幅ともに宜し。
腹:やや緊張が診られる。
取穴:4診目同様。

以降、11月中旬まで定期的に施術に当たらせて頂きました。
婦人科からは排卵していると診断され、
投薬治療は勿論、ご本人が拒んでいた
ホルモン治療を回避することが出来ました。
11月中旬以降はお仕事の関係上来院が出来なかったのですが、
12/25に経過のご連絡を頂き、その際に妊娠しましたと仰っておられました。

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【担当鍼灸師の下野より】
元々、脾の弱りがあったようで、
そこに不規則な食生活によって御体の負担に拍車を掛けたと考えられました。
施術は脾腎を補うように徹底し、十分補うことが出来れば、
食生活の乱れが 原因し停滞している湿邪を捌くようになりました。

S.Mさん、ご期待に応えることが出来て嬉しく思います。
妊娠されたことで、これから御体に不調を感じることがあるかと思いますが、
その際は体調を戻せるよう施術致しますので、是非ご来院下さいね。

大阪府豊中市在住 M.Sさま 30歳女性

大阪府豊中市在住 M.Sさま 30歳女性

主訴:不妊症

既往歴:胃腸虚弱、喘息、偏頭痛、変形性股関節症、起立性蛋白尿症
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2010年結婚。
なかなか子宝に恵まれず、不妊治療を開始。
婦人科にて子宮内膜が薄いと診断されホルモン注射を施し
タイミング療法にて機会を伺うが、なかなか着床にまで至らず。
根本的な体質の改善を求め当院に施術依頼のメールを頂く。

【来院前の依頼文】
病歴:(現在30歳)
・喘息
幼児期~16歳位まで出るがそれ以降は症状は出ていない

・片頭痛
16歳くらいから症状が出て、現在に至る。頻度は4.5日に一回
(平均)片頭痛薬(レルパックス)を処方してもらっている。

・起立性たんぱく尿が出る
平成23年の健康診断の尿検査で、
尿たんぱくが出るとのことで病院での再検査で上記のように診断される。
治療、内服薬等はないが、
年に1回経過観察の意味で尿検査をするよう言われる。


・股関節痛
平成22年に右足の股関節痛があり病院を受診すると、
変形性股関節症の一歩手前と言われる。
特に治療等ないが、筋肉をつけるよう言われる。

・便秘症
幼児期より、便秘になりやすい。

(本文ママ。)

【2012年6月12日、一鍼堂、御来院。】
上記の依頼文を受け、御体の詳しい状況を診ていく。
平素より咽が弱く、カゼをひくと必ず咽がいがらっぽくなる。
偏頭痛もあり、仕事が休みの日など緊張が緩んだ日は痛みがあるとのこと。
股関節痛は1時間以上の歩行時、たまに朝起床時から痛みあり。
手足が冷えやすいので、入浴時は半身浴をして過ごすことが多い。
雨天の日や、雨天の前日の湿気が籠もったような日は偏頭痛が出やすい。
便通は1日1行あるが少量しか出ず。
月経は25日周期。
月経時痛は月経前(5日前くらい)と月経1~3日にかけて下腹部に痛みあり。
一度、婦人科で子宮内膜の厚さを調べてみたが
目安となる10mm以下だったので、
子宮内膜を厚くする目的で黄体ホルモンの注射を投与していた時期あり。
基礎体温は、高温期が低く約36.1~2℃までしか上がらない。
2012年3月末まで事務職に就いており
現在は専業主婦で仕事によるストレスなどは無いが
一人の時間が多くなり、不妊について考え込むことが多くなってきた。
自然妊娠を望んでおり、タイミング療法で妊娠を試みているため
体質改善の施術を希望される。
舌診:両舌辺部がハゲがあり、紅舌。舌根部にやや黄苔。

脈診:濡緩脈

腹診:臍周の冷えきつし
切経:後谿(実)・列缺(虚)・尺沢(虚・自汗)・曲池(実)
足三里(虚中ノ実)・上廉(実)・太谿(やや虚)・地機(実)・太衝(実きつし)

考察:肝鬱気滞証

施術後:一身が軽くなり、足がよく温もる。
陽虚の所見はないので、半身浴による入浴を控えて頂くよう
養生指導して初診の診察終了。

6月15日(2診目)
前回施術後、
一身が軽くなり股関節の痛みがマシになって長時間歩けたとのこと。

6月19日(3診目)
前回施術後、便がスッキリ出るようになったが
雨天が続くため、偏頭痛が出て辛いとのこと。
前回と引き続き同様の処方を施す。

6月22日(5診目)
体調は良いが、目安としている基礎体温は高温期で未だ36.23℃付近。
以後、体調は良い状態が続き、股関節痛の痛みが出たり治まったりを繰り返す。
基礎体温の変化を随時追っていく。

7月5日(7診目)
月経が来る。周期はだいたい25日周期であったが、今回は28日で月経あり。
また、経血がいつもは7日間あるが、今回は少量の出血が5日間ほどで終わる。
基礎体温が低温期であるが、36.1℃。いつもは35℃台だったので驚かれる。

7月17日(10診目)
偏頭痛が出なくなってきたとのこと。
基礎体温は高温期で36.3℃。若干上がってくる。

7月20日(11診目)
18日に膣の入り口にやや痛みがあったので
婦人科へ行くが何とも無かったと診断される。
基礎体温は高温期で36.4℃。この頃より足の冷えを感じなくなってきたと伺う。
舌診にて紅舌がマシになっていた。

7月27日(13診目)
26日に排卵誘発剤を投与。
副作用のためか、胃のムカつきがあり。

7月31日(14診目)
基礎体温に大きな変化があり、
高温期で36.7℃まで上がってみた。
胃のムカつき変わらず。

8月7日(16診目)
基礎体温は36.6~7℃で高温期。
胃のムカつきが継続しており、詳しい事情を問診。
内科で六君子湯を処方されたので、ずっと服用しているとのこと。
六君子湯の効果は補気健脾・和胃降逆・理気化痰。
健脾益気で和胃降逆により胃納を回復させ痰湿を除去する。
M.Sさまの場合、脾胃の弱りは肝鬱気滞から来ているので
補気剤の六君子湯は体には合わないのでは?と判断し、
内科の医師に漢方の服用方法を相談して頂くよう御伝えする。

8月10日(17診目)
内科の医師に六君子湯について相談し、服用を中断して頂く。
同時に胃の調子が良くなってきたとのこと。
基礎体温は36.7℃と高温を維持。

その後、連絡が無く来院されず。
9月7日にメールにて御連絡を頂く。以下記載。





為沢先生

6月よりお世話になっている、S.Mと申します。
不妊症で為沢先生に治療していただいておりましたが、
お盆より通院できておりませんでした。


このたび、無事妊娠することができました。

現在8週目に入ったところです。

しかもいまのところ双子のようです。

現在つわりもあり、体調もあまり良くなく、

直接お礼に伺えなくて申し訳ありません。

まだ流産の可能性もある不安定な時期で、

双子ということで出産までのリスクも他の人より多く、

今後不安なことも多々ありますが、
ひとまず妊娠できたのも、

ひとえに為沢先生の治療のおかげだと思っております。
他の方の症例を見ていると、


つわりでも鍼をしている方も沢山いらっしゃるようで、
落ち着いたら、また伺いたいと思います。


その際はよろしくお願いいたします。

ひとまず、お礼をさせていただきたく、

メールをお送りいたしました。



(本文ママ。)



御懐妊されたので、様子をみていたとの御連絡でした。

目標を達成されたので、御卒業頂きました。

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【担当鍼灸師の為沢より】

不妊で約2ヶ月弱の期間、診させて頂いた患者さまです。

体に出ている症状を改善し、体質を根本的に変えていく

という理念の基に施術をしているのですが、

妊娠に関してはタイミングもあるため

体質改善されても妊娠に至らないことも多いです。

S.Mさんの場合は、施術期間中に一度月経が来たこともあり

心が折れかけたと思われますが、
その後も頑張って通院して頂きました。

妊娠できたことで肩の荷が下りました。
良かったです。
S.Mさん、御懐妊おめでとうございます。

大阪府寝屋川市在住 下出早苗さま 34歳女性 主婦

大阪府寝屋川市在住 下出早苗さま 34歳女性 主婦

主訴:不妊症

既往歴:なし
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結婚して3年目。
そろそろ子どもが欲しいと思い子作りを始めるが、なかなか妊娠に至らず。
2011年の7月より不妊治療を開始。
最初はタイミング療法で様子みるが妊娠できず。
根本的な体質の改善を望み、当院にお問い合わせ頂く。

【2012年2月13日、一鍼堂 初来院。】
体に出ている症状を伺う。
肩凝り、腰痛は平素よりアリ。
手掌に自汗、これも平素より汗をかいている。
緊張すると汗の量も増える。
30代より頭部が火照りと足の厥冷が気になるように。
仕事は劇団員を勤めていたが現在はお休みしているとのことで、
運動不足もあり足の厥冷を気にするようになった。
お休みし出してから、便秘症になる(毎日→2日1行に)。
月経周期は30~35日周期。
月経期間は3日程。
月経の1週間前からガスがお腹に溜まり張ってくる。
また、腰痛が出る傾向があるが月経中は腰痛消失。
経血は紅く濃い血が出る。血塊は少ない。
基礎体温は
低温期で36.1℃、高温期で36.5~6℃。
高温期がやや物足りないと伺う。希望は36.7℃ぐらい。
御主人は35歳で外壁工事の仕事をされており、
多忙ではあるが体はしっかりされているとのこと。
精子の数と運動率共に問題なし。

望診では、口周りにやや黒抜けがあり。
舌診:淡紅、白苔

脈診:緩枯脈

腹診:肝相火の邪と臍周にお碗型の邪アリ。
切経:
後谿(実)・郄門(実)・少海(実)・手三里~曲池(実)
上廉(実)・地機(実)・申脈(虚)
考察:肝鬱気滞証

施術後:一身ポカポカしてくる。

2月20日(2診目)
前回施術翌日に右少腹部にシクシクした痛みあるが1日で治まる。
足の厥冷がマシになる。便秘はあまり変わらず。

2月27日(3診目)
前回施術後、便通が毎日出るように。
手足の自汗が消失し、足の厥冷消失、頭部の火照りも消失。
体調かなり良いとのこと。

3月12日(4診目)
前回施術から2週間空き、
前半1週間は調子良かったが、
後半1週間は涕、咽の痛みが出てきたと伺う。
四診の結果、傷寒や温病の所見が見当たらず。
よくよく話を聞くと、自覚はないが花粉症の気があるとのこと。
処方は変わらず疎肝理気を施す。

3月22日(5診目)
基礎体温、目標としていた高温期36.7℃をキープ。
月経が珍しく1週間遅れているとのこと。
便秘が戻ってしまい2日1行。

3月30日(6診目)
妊娠検査薬で陽性反応を確認。

4月13日(7診目)
婦人科にて心拍を確認。
妊娠8週。便秘はあるが体調は順調。

5月10日(8診目)
妊娠12週。食べ悪阻あったが、よく落ち着いてきた。
目標を達成し満足されたため、今回を以て御卒業して頂く。

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【担当鍼灸師の為沢より】
不妊で診させて頂いている患者さんでは
珍しいくらい早い段階で御懐妊された症例です。
もともと正気の弱りがなく、
邪気も浅い処で停滞していただけだったので
かなり早く効果が表れたものだと考えられます。
御懐妊され便秘になってしまったのは
胞宮に胎児を宿すことで発生したものであって、
最初にあった邪気の停滞による便秘ではないので
体調が良ければ、さほど気にしなくて良い症状だったりします。
(邪気の停滞もひどくなってしまうとそれ相応の処置は必要です。)
下出さん、御懐妊おめでとうございます。

関連リンク:
不妊症…大阪府寝屋川市の下出早苗様




大阪府豊中市在住 K.Oさん 30歳女性 会社員

大阪府豊中市在住 K.Oさん 30歳女性 会社員


主訴:不妊症

既往歴:生理痛

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【来院時の依頼文】
<不妊治療に関して>
結婚6年目ですが、
1度も妊娠せず2012年3月より婦人科にてタイミング療法開始(年齢32才) 
主人も検査しましたが、異常なし。

4か月経過を見ていますが妊娠なし、
もうしばらくタイミングを続けたいと先生にはお伝え済み。

次回生理来た場合、卵管造影検査行う予定です。
年齢は6月にて現在33才。

<生理痛に関して>
学生の頃から生理が始まると初日2日目は痛みがありました。
毎回ではありませんでした。
社会人になり以前より痛みがひどい時がときどきあり、
その時は薬を服用していました。

30才ごろより、生理開始の1~2日前から徐々に腰やお腹が少し痛みはじめ、
生理開始後は、1~2日は、痛みがひどく不快な状況です。 
横になってお腹を温めたり、お風呂に入ると一時的に症状が緩和されます。

自分自身は、冷え症とは自覚してないです。
なぜなら汗をよくかき暑がりだからです。
ただ冬は、オフィスでデスクに座っていると
足がとても冷たくなり寒いという自覚はあります。
〈本文ママ〉
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2012年7/22、初診。

四診の結果、
考察:肝鬱気滞
と診立て、疎肝を中心に施術を重ねる。

【初診時以降の生理の変化】
生理① 薬を使わない程度の痛みあり
生理② 生理痛は1日目のみ 
       ※卵管造影検査の結果、問題ないと診断
生理③ 生理痛消失 また生理前も腹痛なし 
生理④ 生理痛なし

肝の気血を巡らせることで、
生理の改善がみられるようになる。
   ・
   ・
   ・
11月下旬から、
身内の方のご不幸や、
お仕事でも負担がかかることが多くあり、
肝気が停滞しやすい状況があった。

12/2 生理⑤ 1日目の生理痛きつし
この頃、腹部の肝の相火
及び胃土から臍下のかけての邪実がきつく滞っており、
それらの反応の改善を目指し施術をすすめる。

その後、3診程診させて頂き、
腹部の邪実が徐々に抜けていたので、
次回の生理の状態がどう変化するか注目する。

1月の初旬に妊娠されるが流産される。
しかしその直後に再度、自然妊娠され
2013年の7月に妊娠6ヶ月で安定状態にあると御報告頂く。

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【担当鍼灸師の新川より】
妊娠を希望されていらっしゃる患者さまの場合、
生理の状態を改善することは非常に重要となってまいります。

K.Oさんの場合、
就職されてから
肝気が鬱滞することが多くなり、
その結果子宮への気血の流れが阻まれ、
生理痛が悪化したと考察し、
それらの負担を軽減させていくことで、
生理痛や御体の冷え等も改善していきました。

妊娠直後の流産など、
精神的、肉体的に負担がかかることがありましたが、
それらの困難を乗り越え、
妊娠に至られたこと、大変嬉しく思います。

御懐妊おめでとうございます!

大阪市東淀川区在住 M.Aさま 34歳女性 医療事務

大阪市東淀川区在住 M.Aさま 34歳女性 医療事務

主訴:不妊症

既往歴:尿管結石
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【来院時の依頼文】
病歴:
2010年6月下旬、結婚を機に食生活の変化。
帰宅時間の遅い旦那さんにあわせて晩御飯を食べたり(22:30以降)
おかずの量を食べすぎたりetc…など重なり
胃もたれの症状が出現。(げっぷが出ず胃の動きがない感じ)
    ↓
お医者様に行き、お薬をもらいましたが
7月〜9月は、よくなったり
ちょっとたべすぎると悪くなったりのくり返しで
すっきりする事はなし
(通院は7月のみ)
    ↓
9/29に友人と食事に行く(キムチチゲ)
    ↓
9/30夜、晩御飯を食した後、胃痛出現。(ズーンといたい)
胃痛は食後1~2時間程してから出る。

10/2、3は寝たきり状態…胃もたれ出現。
病院で胃カメラの検査と投薬される。
きれいな胃。ポリープ1コ(問題なし)特訴なし。
薬は胃酸をおさえる薬。胃ねんまくを保護する薬。

現在
お薬をのんでも胃痛はたまにある。
食後すぐの胃もたれ。胃が動いていないような感じ。
消化が遅い??げっぷは出ます。食欲もあり。
お腹もすきます。吐き気・嘔吐なし。

(本文ママ)

【2010年10月5日、一鍼堂 初来院。】
妊娠希望ではあるが、
まず胃の不調を改善して欲しいと依頼される。
現在の症状は薬を飲んでも胃痛があり。
食後すぐ胃もたれ、胃が動いていないような感じアリ。
消化が遅く曖気がよく出る。
食欲あり、お腹も空く。吐き気・嘔吐は無し。
仕事中は割と元気だが、
家にいると胃の調子が良くない。
生活状況を伺うと、
御主人に気を遣う生活が続いており、
また、御主人の実家がすぐ近くで
姑さんにも気を遣う(優しい方なので、逆に気を遣うとのこと)
ので気が休まらないと伺う。
平日、仕事が休みの日は自身の実家に帰って
ゆっくりすることが多いとのこと。
月経周期は35~40日周期。
月経初日と2日目にシクシク下腹部が痛む。
夏に化学的流産をしていたが、気付かず。

舌診:淡紅白苔

脈診:緩滑脈
腹診:臍周の邪がきつし、胃土にも若干邪アリ
切経:
太淵(自汗)・内関~郄門(実)・後谿(実)
足三里(やや実)・地機(実)・太衝(実)・丘墟(やや実)・足臨泣(実)
肺兪(やや自汗)・肝兪(実)・大腸兪(虚中の実)
考察:肝鬱気滞証

施術後:頭がスッキリする。

10月14日(2診目)
前回施術した翌日、
食後の胃もたれが⑩→⑦へ、ややマシに。
連休中に、御主人に対してストレスを感じることがあり、
また、御主人の家族と運動会へ行きストレスを感じることあり。

10月21日(3診目)
夜、見ていたテレビを消されてストレスを感じたが
胃もたれは出ても⑤ほどで治まっているとのこと。

10月28日(4診目)
胃もたれは出ても②。
間食してももたれなく過ごせる。

11月4日(5診目)
御主人と喧嘩しても胃もたれ出ないようになる。

その後、約10日に1回ペース
体調良く過ごされる

【2011年】
2月10日(13診目)
姑さんの誕生日会で気を遣うが胃もたれはなし。
最近、毎朝食していたパンが食べれなくなってきたとのこと。

2月21日
電話にて、切迫流産をする可能性があるので
自宅で絶対安静するように婦人科で診断され
予約キャンセルされる。

その後、妊娠6週で流産。
月経不順になり(周期が長くなり)
基礎体温がはっきり2層にならず。
当院での施術をお休みされる。





6月
婦人科受診。
再度、不妊治療開始。
❶高プロラクチン血症
❷多膿疱性卵巣と診断される。

❶プロラクチンというホルモンが高値で排卵しない、
月経不順、流産しやすいという症状が出る。
❷通常、卵子の元になる卵胞が1ヶ月に1個成長するはずが
何個も同時に成長する。しかもすべて未熟。
何個もの卵胞が成長するので排卵しにくく、
それらが卵巣にたまっていく。

婦人科での治療は
高プロラクチン血症の薬を週1回で服用し
プロラクチンの値は正常値で安定する。

8月
タイミング療法開始。
月経5日目から5日間、排卵誘発剤(クロミッド)服用。
月経周期は35~40日。
基礎体温も2層になる。





12月
基礎体温が全く2層にならずバラバラになってきた。
体調管理のため、10ヶ月ぶりに連絡を頂く。

12月5日(都合14診目)
鍼灸施術されなかった期間の上記の経過を伺う。
当院での施術期間中は体調が良かったとのこと。
治療方針は大方間違っていなかったが、
施術間隔をなるべく詰めて来て頂くように伝える。

12月12日(15診目)
前回久しぶりの施術後、一身スッキリする。

その後、週に1~2回のペースで来院。

【2012年】
2月3日(28診目)
体調自体は良いが、
月経が20日遅れている。
(もともとは35~40日周期)

2月10日(30診目)
8日に出血アリ。月経か不正出血か不明。
月経にしては黒っぽい出血だった。

その後も週1回ペース。

4月12日(38診目)
月経が前回より31日目で来るようになる。
もともとの月経周期より少し早めに。

5月10日(40診目)
6回目のタイミング療法だったが
月経が来てしまい妊娠に至らずショック受ける。
次回より人工授精を試みる。

5月18日(41診目)
高温期36.8℃、低温期36.3℃辺りで
2層に分かれるようになる。
卵の大きさも丁度良くなってきたとのことで
25日に人工授精の予定→婦人科にて予定通り人工授精施される。

6月15日(43診目)
妊娠検査薬で陽性反応を確認。

6月22日(44診目)
不正出血アリ。しかし量は少量。
婦人科にて仕事休むように指示あり。
鍼灸治療もしばらくお休みされる。

その後、悪阻がひどく 8月まで入退院を繰り返す。
9月に入り症状は安定。

【2013年】
1月12日
妊娠され35週。出産予定日が2月15日と電話で伺う。

出産予定日より少し早めの
2月7日に男の子を出産。

お子さんの写真をプリントした年賀状を頂き
元気に育っている様子を拝見しております。
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【担当鍼灸師の為沢より】
長期戦に及んだ症例ですが
施術方針は基本的に初診時から疎肝を軸にしており
毎回、施術に手応えがあったのでブレずにできました。
途中、切迫流産もあってAさんの心が折れかけましたが
また信頼して ついてきて頂いたことに
とても感謝しております。本当に良かったです。
Aさん、心よりお祝い申し上げます。
おめでとうございます。

関連リンク:
不妊症…大阪市東淀川区のM.A様の鍼灸治療体験談

大阪市鶴見区在住 匿名希望さま 41歳女性 主婦

大阪市鶴見区在住 匿名希望さま 41歳女性 主婦

主訴:不妊症

既往歴:鬱病
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【来院時の依頼文】
35歳から不妊治療開始、
子宮内膜ポリープ切除後、自然妊娠、超初期流産、
タイミング法、人工授精で授からず、
37歳で体外受精、妊娠2回、流産2回(1回目は手術しました)
40歳 採卵、受精せず、今に至る。
子宮筋腫、子宮内膜症あり。冷え性だと思います。
犬アレルギー(鼻炎)(犬猫飼ってます)
2年ほど前から朝寝て昼起きる生活、
DHEA50mg~75mg、マルチビタミンミネラル、
ビタミンB2群、L-カルニチン、CoQ10、αリポ酸、
レスベラトロール、紅人参四物飲料を服用中。
35歳から38歳まで医院内の鍼灸治療に通っていました。
(本文ママ。)

上記の依頼文を受け
【2013年3月21日、一鍼堂 初来院。】
今に至るまでの経過を問診。
御結婚が26歳。
結婚されて15年の間に自然妊娠を2回しているが
どちらも妊娠8週と10週で流産に至ってしまう。
姑との関係が悪く、思い悩み鬱病になってしまう時期もあり。
現在は姑の元を離れて過ごしているため
精神的なストレスはないと伺うが、
生活環境を詳しく問診すると、
朝が遅く起きて、夜遅くまでインターネットを見ていることが多く
夜更かしのため生活リズムも乱れ、昼夜逆転してしまっている。
また、車の運転などで易怒するなど
自覚的に制御が効かないことも多々あると伺う。
食事量は少食な方で、肉や脂物が苦手。
甘い物が好きで毎日過食してしまう。
便通は2日に1行。
便の形・硬さに波があり、排便後疲れる。
月経周期は26~30日周期。
月経時痛はある時と無い時と波がある。
経血の状態は血塊がよく出るとのこと。
基礎体温が
低温期で36.1℃~36.3℃。
高温期が36.5℃~36.7℃。
問診時、常にニコニコ笑顔を絶やさない表情ではあったが
気を遣っている様子。
舌診:淡紅色あせ
脈診:濡やや枯脈
腹診:胃土の邪がきつし
切経:
後谿(実)・内関(実)・郄門(実)・
足三里(実)・地機(実)・太衝(実キツシ)・太谿(虚)
考察:肝鬱気滞証

施術後:一身の力が抜けてよく眠くなる。

養生指導として、
生活リズムを整えるため早く寝て頂くように伝える。

3月22日(2診目)
前回施術後、
一身スッキリするが、夜は眠れず夜更かしをしてしまったとのこと。
便が出やすくなったと伺う。

3月25日(3診目)
昼夜逆転マシになり、夜が眠れるようになる。

4月15日(7診目)
月経が4月10日に来たとのことで、
本日月経2日目だが月経時痛は無いとのこと。

4月19日(8診目)
昼夜逆転は改善され、便通も毎日あり。
ただ、お菓子の過食は変わらず。

4月27日(10診目)
高温期の体温に変化あり。
高くて36.7℃だったのが、36.8℃以上になる。

5月7日(13診目)
月経が来る。自然妊娠至らず。
9日に婦人科へ一度かかってみると伺う。

5月10日(14診目)
婦人科での検査結果、右の卵巣に水が溜まっていると診断。
その際、調子を診て体外受精を試みてはと提案される。

6月6日(21診目)
卵を2個採卵。採卵後、全身の倦怠感、一日中眠気に襲われる。

6月10日(22診目)
採卵した2個の卵、どちらも受精に至らず。精神的にショックあり。
再度、良い卵が採卵できるように仕切り直す。
肝鬱気滞証と診立て施術重ねてきたが、
腎気の損傷が激しい時は腎を建てるため、直接補腎し腎を扶ける。

6月17日(23診目)
精神的な波はあるものの、体調面では安定。

7月11日(26診目)
体調が良いので、13日に採卵に臨む予定。

7月22日(28診目)
血液検査にて染色体検査で
何も問題が無ければ約一ヶ月後に移植に踏み切ると伺う。
体調は足関節に少し痒みがある程度で、他は宜し。

8月6日(32診目)
飼っている犬が弱ってしまい、
世話のため就寝時間がバラつき不眠気味に。
体調やや崩れ、便秘気味(2日1行)に戻る。

8月20日(35診目)
体調波があるため、移植断念される。



以後、週一回ペースで体調を調えるよう施術。
主に、肝鬱気滞がきつく、大腸の不調があり。
徹底して疎肝していく。



11月25日(49診目)
ここ1ヶ月で大分体調が安定してきた。
腹部の張りが時々あるものの、便秘解消され1日1行は便通アリ。
施術前日の24日に受精卵を移植。
12月6日の判定日まで、できるだけ詰めて診ていく。

11月29日(50診目)
移植してから便秘続く。ひどい時は腹痛で起床。

11月30日(51診目)
便秘無く、毎日便通アリ。
ただ、通販でインターネットを長時間閲覧し不眠気味だったが
腎の損傷はひどくはない。大事な時期なので早く寝るよう厳しく指導する。

12月3日(52診目)
再び便秘するも体調は悪くない。

12月9日(53診目)
6日 婦人科の検診にて、血液検査で陽性反応アリ。着床を確認。
H.I様の場合、過去2回 着床までは成功例があるので、
流産しないように続けて診させて頂く。

12月15日(54診目)
37.2℃の微熱アリ。傷寒を疑うが悪寒なし。

12月20日(56診目)
体調宜し。順調に育んでいれば現在妊娠6週。
前日の検診の結果、一卵性双生児の可能性があるとのこと。

12月27日(57診目)
妊娠7週。胎児の前段階の”胎芽”であるが2人とも心拍確認。

【2014年】
1月10日(60診目)
妊娠9週。食べ悪阻が出てくる。食べないと落ち着きなし。

1月17日(61診目)
妊娠10週。
過去に流産を10週未満で2回していたので
目安としていた10週を越える。
同時にクリニックでの不妊治療終了に伴い、
ホルモン補充するシールを下腹部に貼っていたが
これも貼付終了。
また錠剤の薬も終了することになり
以後、自力で胎児を育む事になる。

1月31日(63診目)
妊娠12週。
現在のところ、悪阻も激しくなく落ち着いている。
双子のためか、腹部の張りが早いが順調に育んでいる。

現在治療継続中。

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【担当鍼灸師の為沢より】
匿名希望様の場合、施術期間中も妊娠しないことから
何度も心が折れそうになってましたが、
私を信じて通院して頂きました。
結果、妊娠に成功しましたが、妊娠=ゴールではなく、
この症例のように、着床は一つのハードルであって
この後もいくつものハードルが待ち受けています。
なので、妊娠後も元気な赤ちゃんが育つように
体を調えていくことが大事になって参ります。
着床しても不育のため
流産してしまっては元も子もないですからね。
また、人工授精や体外授精の直前に
少し診て妊娠成功される例も ごく稀に診られますが、
大体の方は根気強く通院して頂き
体質を根本的に改善させた上で妊娠される方がほとんどです。
患者さん、施術者どちらも根気が必要になります。
長期間信じて通院して頂いた匿名希望様には感謝です。
御懐妊おめでとうございます☆

関連リンク:
不妊症…大阪市鶴見区の匿名希望様の鍼灸治療体験談

大阪府豊中市在住 Y.Tさま 33歳女性 事務職

大阪府豊中市在住 Y.Tさん 33歳女性 事務職

主訴:不妊症
既往歴:なし

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【御依頼文】
子供ができなかったので約2年前、産婦人科を訪ねタイミング法を始める。
去年の4月から不妊治療専門クリニックに通う。
夫、特に問題なし。
妻はプロラクチンが高いので分泌を抑える薬を処方される。
人工授精を4回行う。

(本文ママ)
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御依頼文にもあるように、人工授精を4回行うも妊娠はせず。
2月に体外受精を控えているので、それまでに出来る限り体を根本から
変えたいとの事で当院での施術をご希望なさる。

2013年1/9、初診。
基礎体温や生理周期、生理による体調の乱れは感じることはなく、
私生活でも特に不調を感じることはない。
唯一気になることと言えば、入浴をどれだけ長くしても手足の冷えが
取れないという点のみ。施術はこの点を目安に進めていくことにする。
望診:表情は硬く、あまり多くを語らない。
舌診:暗紅舌、薄白苔。
脈診:緩脈だが硬い。
腹診:心下部の凹み、腹部全体に熱感あり。
切経:百会やや実、太淵(左)やや自汗、郄門(左右)実、
内関(左)虚中ノ実、霊道(左右)実、後谿(右)実、三里(右)実、
太衝(左右)実、太谿(左右)やや虚。
弁証:肝鬱気滞。
取穴:足厥陰肝経、足太陽膀胱経の経穴。

1/12、2診目。
初診翌日に内臓から温かくなる感覚があり、
そこから手足の冷えが徐々に取れてくる。
舌診:やや暗紅、薄白苔。
脈診:緩枯脈。
腹診:心下部の凹み、依然腹部に熱感あり。
弁証:初診時と同様。
取穴:初診時と同様。

1/19、3診目。
週の半ばに風邪を引いたと仰り、
そこから喉の痛み、痰が絡むといった症状あり。
風邪の初期症状は、頭痛、喉の痛み、痰が絡む咳。
詳しくお伺いすると、ここ数日は寝不足が続いていた。
舌診:紅舌でやや舌尖紅く、薄白苔。
脈診:緩滑脈。
弁証:肝腎陰虚
取穴:足厥陰肝経、足少陰腎経、足太陽膀胱経の経穴。

1/27、4診目。
施術翌日から風邪様症状は消失。
また2日前から高温期に入ったが、
今までよりも体温が高くなっていた。
舌診:紅舌でやや暗い。
脈診:巾が小さい。
腹診:臍周に邪を診る。
弁証:肝鬱気滞。
取穴:足厥陰肝経、足太陽膀胱経の経穴。

2/3、5診目。
本日から生理。
体調は、普段の生理より調子が良く感じる。
また、2日後に婦人科の予定。
舌診:紅舌きつし。
脈診:細枯脈。
腹診:胃土から臍にかけ棒状の邪を診る。
弁証:同様。
取穴:同様。

2日後に婦人科に行かれ、自己注射を行う。
その1週間後の検査では卵の育ちが良いとのことで、
2/14に採卵。
卵の状態は非常に良く、4/23に戻す。

5/4、16診目。
体調が良い状態が続いていたところ、
急に胃の張りを感じ始める。
婦人科を受診したところ、
妊娠をしていることが判明し、
心音もしっかりと確認が取れている。
施術は今まで通り肝気を捌き、
今まで以上にストレスを溜めないように指導する。

この後6月初旬まで御体を診させて頂き、
妊娠35週の時には、
わざわざ経過を伝えに来て下さりました。
胎児は男の子で、順調に成長しているとのことです。

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【担当鍼灸師の下野より】
1月に来て頂いて、その翌月の体外受精で
結果が出て欲しいとのことでした。
Tさんの御体を診ておりますと、
正気の弱りはなかったのですが、
期間が短かったので
正直 僕自身
ここまで順調にいくとは思いませんでした。
ご期待に応えられて良かったです。





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