気血について。東洋医学に言う"きけつ"について解説致します|大阪の鍼灸専門,一鍼堂

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”気血” 〜気血ってなんだろう。〜




  気血

最近、救心のCMで流れていますね。
この気血というフレーズが。
単語で気血ということはあまり臨床ではなく、
文章中に使用する事の方が多いと思います。

●万物を構成する流動的なエネルギーを”気”と言います。
生きとし生けるものを構成するエネルギーですね。
この”気”と気血の気とは厳密にはことなります。
この”気”は広義の気であり、万物が分化する前の一元なるものです。
大気中にも存在し、それらの法則をマニュアル化したものに
”風水”があります。

●この大義の”気”が別れて
陰と陽に分かれます。
陰分を血、陽分を気と言います。
この気と血、気血でもって陰陽を表します。
万物が2分化した軸を持つステージですね。
(詳しくは形而上、形而下という概念があります。)

●人が生を営む為にはこの気血両方が必要となり、
気は陽体で目には見えないが働きがあります。
風のようなものです。血を推し出す力があります。
これを気の推動作用と言います。
血は血液として目に見えますが、自ら動く事は出来ずに
気によって動かされ、その代わりに形を成します。
また、"血"は身体の陰分であり、
真っ赤な血液だけではなく、津液という身体に有用な水分や
一身の陰分を表す事もあります。
東洋医学では厳密には血が赤色を成すのは
心の蔵の働きがあってこそだと言われています。
単純に身体の陰分は真っ赤な血液だけではありません。
胆汁や汗、尿、胃液や膵液、髄液など存在する場所により
如何様にもその姿を変える事が出来ます。
それらの大本は一緒だと東洋の智慧は指し示してくれます。
故に、血があっても気がなければ動かないのです。
人が死ぬと五臓六腑と血液があっても
内臓が自発的に動かないのは気が散じて存在しない為です。
気血がともに助け合い、
身体という小宇宙を営養するのです。
気という太陽があり、血という海が存在すると言う訳になります。
わかりましたでしょうか。
えらく哲学的ですね。
しかし、本当に身体にはこのような小宇宙の法則に
法って生きているんですね、神秘的で実は非常に科学的です。


江戸時代の岡本一抱の言:
一切のものには必ず体と用がある。
体は本であり、用は体から出た外への働きである。
…気血という用が精・神という体を養い、
精・神という体が気血という用を養い、
体用が一致して人身を生化している。
(『医学切要指南』より)


気血に関連した用語
●気為血帥
●気血双補
●気血両虚
●気血両燔
●気随血脱
●気滞血オ



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