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マンスリーアーカイブ 11月 2009

『五行解説』心ー舌

こんにちは、新川です。 今年の紅葉シーズンも 終わりを迎えております。 結局、一度も見れずに冬へと 突入しそうです。 出掛ける時は、 ブラックバードフライ というトイカメラを 持ち歩いているのですが、 最近、活躍の場がめっきり少なくなっております。 年末は移動することも多いので シャッターチャンスが増えそうです。 今回は、 心ー舌についてです。 心は舌に開竅する 舌は血絡が豊富な部分であり 血脈を主る心との関係性は深く、 また舌の機敏な動きは 心ー神(精神、意識、思惟活動)と関係しております。 心(神)が不調となると、 ●舌がもつれて上手く言葉が話せない ●舌自体にピリピリとした痛みが出る といった症状が現れます。 臨床において 舌のピリピリとした痛みの患者さまを 治療した際、 上に気が昇り易く、 また気が下に納まり難いという 特徴がございました。 この場合ですと、 気が昇った時に、 上焦(体の上の部分)にある 肺や心を傷りやすくなってしまいます。 補足として 舌を通過する経絡は、 ●足太陰脾経 ●足太陽膀胱経 ●足少陰腎経 ●手少陽三焦経 などがあります。 舌診が重要な診断方法であることは 様々な経絡が関与していることからもうなずけますね。 参考文献:『鍼灸学[基礎編]』  東洋学術出版社      『中医基本用語辞典』        『臓腑経絡学』     アルテミシア  

舌診(自分の舌について)

こんにちは。前原です。 一鍼堂で修行をさせていただいております。 4月に鍼灸専門学校に入学し、 あっという間に7ヶ月も経ちました。 東洋医学の用語も、だんだんと耳になじみ、 考え方も東洋医学的になってきたように思います。 さて、舌診についてです。 舌の苔(舌苔・ぜったい)について不思議に思い、 勉強をすることを決心。 本屋さんで悩んだ結果、 『鍼灸舌診アトラス』という本を買いました。 針灸舌診アトラス(1983/04/01)商品詳細を見る 毎日、舌の写真を眺めているのですが、 色、大きさ、厚さ、形、など、本当に多種多様。 考えてみると、体の状態が舌に表れるのなら、 一人一人違っていて当然な訳です。 最近では、自分の舌をチェックするのが日課になっています。 私の舌は、 全体的に白っぽく、淡いピンク色。 横幅が広い為、 舌の周辺には歯形がついてギザギザしています。 そして、表面に白い苔(舌苔:ぜったい)が あった・・・のですが、 この舌苔は消えてしまいました。 体がだるく、為沢先生に治療して頂いたのですが、 治療の前にはあった舌苔が、 治療の後には無くなっていたのです。    体のだるさも軽減しました。 短い時間でも、 体の状態が変われば、 舌の状況も変わるものなんですね。 びっくりすると同時に、 舌診について、ますます興味が出てきました。 はたして、私の舌は、 私の体のどんな状態を表していたのか? 次回、考えてみたいと思います。   前原

もぐさ(艾)?

どうも下野です。 ここ何年かあまり遠出をすることがありませんでしたので、 今度の休日に友人と小旅行を計画しております。 勿論旅行は楽しみですが、 色々と話し合いをしている今が 一番楽しいかもしれません。 またこの場をお借りして 旅行の思い出を報告するかもしれませんが、 その際はどうかお付き合い下さい。 では今回は、もぐさ(艾)についての簡単なお話です。 施術でお灸をするのに艾を捻っていると 「艾って何ですか?」というご質問をよく頂きます。 僕自身も、鍼灸学校に入学するまでは知りませんでした… では、艾とは? ヨモギの葉の裏の繊毛を精製したものです。 ヨモギの葉を採集し、臼でついて、陰干しをしてなど、 様々な行程を繰り返し作られており、 滋賀県や北陸地方が生産地として有名です。 艾の中にはランク?があり、 不純物の入っていない艾ほど手間暇かけられ お値段も高価です。 その分 点火した時の香りも良く、 施灸している部位は心地良い熱感です。 ただ施術者の技術が良くないと、 良い艾でも熱く、痕が残ることもあります… せっかくの艾も台無しですね。 そうならない為にも、 常日頃から鍼や艾を触っておくべきですね。 ちなみに、一鍼堂では画像の大きさのお灸を致します。 爪のところにある、ちょこっとしたものです。 (僕は捻りが下手なんで、これでも少し大きいです… また、分かりにくい画像ですいません…) そのため熱くはなく、それでも充分効果があり 「想像していたお灸と全然違います!」や 「ものすごく気持ちが良いです!」といったことを よく仰って頂きます。 ただ患者さまの中には ”お灸は熱い方が効果ある”と思われ、 熱さを我慢される方もおられます。 それは良くありませんので 熱ければ「熱い!」と仰って下さい。 では。 下野

お知らせ

来週の診療についてお知らせ致します。     ~ 11月23日(月) 勤労感謝の日 ~         午前(9:00~12:00)、     午後(15:00~19:00)       にて診察します。  担当者により診療時間が異なりますのでご注意下さい。  御確認して頂きますよう宜しくお願い致します。

経穴解説No.16(足陽明胃経 気戸)

こんにちは、為沢です。 秋ですね。 読書の秋なので、 先日京都にある恵文社という本屋さんに行き 本を何冊か購入致しました。 今読んでおりますのが 戦場カメラマン・ロバート・キャパ氏の 「ちょっとピンぼけ」という本です。 ちょっとピンぼけ 新版(1980/01)ロバート・キャパ商品詳細を見る (私見ですが)外国人の文章は言い回しが 回りくどくて、読み辛いため なかなか読み進まないのですが、 写真も載っておりますので 写真ばかり見て楽しんでおります。 はい。 では、今回は経穴解説をして参ります。 今回は気戸(きこ)を御紹介致します。 足陽明胃経 気戸(きこ) 取穴部位は 鎖骨下際にあり、前正中線の外4寸、乳頭線上に取ります。 気戸とは気の門戸という意味で、 肺がその下方にあります。 気戸は肺気との関わりが強く 肺の異常を診たり、 または肺気を促す上で よく効果のある経穴かと思います。 肺には魄(はく)という気が宿ります。 魄とは、本能的な精神活動を意味し、 さらに高度な精神活動・肝に宿る魂(こん) によってコントロールされるため、 合わせて魂魄(こんぱく)とも呼ばれ、 魂と魄は依存しあい、分離することはできません。 (余談…魂魄を調べていて分かったのですが キョンシーは、魂が天に帰り魄のみの存在とされるようです!) …ここで何が言いたいかというと 肺(魄)を促すことで 肝(魂)を動かすこともできるということです。 肺が病んでいるから肺経の経穴を使用 肝が病んでいるから肝経の経穴を使用…ではなく、 このように応用を効かせることも必要です。 ビリヤードでも、 毎回、狙い球を一直線に狙えれば簡単なのですが 他の球が邪魔で真っすぐ打てない場合は クッションボールや回転を変えて打つなど 様々な技を応用して攻略していきます。 鍼灸術も同じで、 臨機応変に柔軟な発想をもって施術して頂きたいです。 (ちなみに私はビリヤード苦手です) 参考文献: 『針灸学』         『中医病因病機学』 東洋学術出版社 『兪穴学』 たにぐち書店 『経絡経穴概論』 医道の日本社  為沢

『五行解説』肝ー目

こんにちは、新川です。 先日、奈良県生駒にある 宝山寺にいってまいりました。 もちろんお目当ては、 猫型&犬型ケーブルカー 車内アナウンスによれば 日本で始めてのケーブルカーだそうです。 (近鉄生駒駅下車すぐ、近鉄生駒ケーブル鳥居前駅発) とにかく一度乗ってみて下さい。 不思議と幸せな気持ちになれます(笑) それでは、今回は 肝と目の関係についてです。 肝は目に開竅する 肝の経絡は目を通っていること。 また、視力は肝の陰血に滋養されていることから、 肝と目は密接に関係しています。 目は常に潤った状態にあり、 肝の陰血が不足すると、 ●両目の乾き ●物がはっきりみにくい ●夜盲(夜になると目が見えにくくなる) といった症状が出てきます。 例を挙げると、 ストレス等によるイライラ     ↓ 肝の気が昂(たか)ぶる     ↓  熱をもち、火がついたような状態になる     ↓ 火によって、肝の陰血が消耗する (鍋の中の水がぐらぐら煮えていくようなものです)   巷では、 調子が悪い時は まず温めましょう! といった養生法が多くみられますが、 必ずしも温めることが万能ではない ということは頭に入れておかねばいけませんね。 参考文献:『鍼灸学[基礎編]』  東洋学術出版社      『中医基本用語辞典』        『臓腑経絡学』     アルテミシア  

{受付日誌}外国のイタチやろー

患者さん「これはツキノワグマですか?」 カレンダーにひっつけてある折り紙に、反応されました。 受付「折り紙的にはツキノワグマですが本人的にはフェレットをイメージしてます(^^:)」 患者さん「フェレット・・・?」 患者さんのお子さん「知ってるー!外国のイタチやろー?」 受付「おおっ!(°▽°*)すごい博学っ!どう?似てる??」 患者さんのお子さん「うんーこっちのが似てる!」 受付「自信つきましたm(‐ ‐)m土下座」 ふれあい学級(?)で知ったそうです。 馬とかヤギとかウサギとか蛇とかなら来たことあるような… 今時はフェレットを連れてくるんですね~。 さて、今月はツキノワグマフェレットです♪どうぞ穴が開くまで愛でてやって下さい(笑) ではまた(^^)/~

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