マンスリーアーカイブ 6月 2008

独り言 ~時代を不安に思います~

勝ちも負けも 貴賤の分も 優も劣も 前後左右も ”どこに軸を置くか” それのみ。 ”軸”は時代によって大きく変動する。 そんなものに費やす時間なんかあるのかな。 (無駄ではないが。) そこにすでにあるものの 存在するものの価値は  絶対的なものであり。 それこそのみが実は絶対的なものであり。。 何よりも得難いもの。 あなたたち 私たちは それを既に持ち得ていることに 気付くことが真の賢者の知恵。 悟り何ぞも 要するに そういうことに相違なし。 時代はせかせか 回し車。 賢者不在なり。 道可道、非常道。 名可名、非常名。 無名天地之始、有名万物之母。 故常無欲以観其妙、常有欲以観其徼。 此両者同出而異名。 同謂之玄、衆妙之門。     一鍼堂 林 

そこにあった孤独について。

そもそもが職人芸に憧れがあり、 この世界に入りました。 10代の僕は、 東洋医学、鍼灸師というものに職人気質を自分勝手に描いておりました。 今でもこだわり抜いて生きる人に、 こだわり抜いて作られた商品に強く惹かれます。 しかし、 希望を抱き入った鍼の学校も中途半端で、 学校の先生と生徒はなあなあ。 当時、 友人にも 近しい人にも 親にも 他人のも 命を削って生きているような人に出会うことが出来ませんでした。 ただ、 心の中に2人の人だけがいました。 心の中に彼(彼女)らが常にいました。 彼らは理想の人であり、 本当に尊い人でした(です。) 社会的にどう評価されるかは関係なく、 ただひたすらまっすぐであることこそが、 僕には尊いことでした。 その先にあらゆる芸術家が触れることの出来る、 一体感があります。 それを仏性と呼んでもいいかもしれません。 それを探し続けました。 自分の中にあるそのかけらのみを愛し、 それと問答し続けました。 自分のまわりにそれを常に求めました。 社会的に高名な人達にも、 政治の世界にもそれを感じる人物が現れませんでした。 きっと 狭い世界に生きていたからでしょう。 しかし、 それのみを探し続けた僕は、 底なし沼のように孤独で、 空虚でした。 人と同じようにどんちゃん騒ぎをしてみても、 いつも いつもどこか楽しめなかった自分がいました。 ああ なんて孤独なんだ。 「みんなあんたとは違うんだ。 他人に求めんなよ。」 と言われ、落ち込んだこともありました。 あまり声にして言ったことがありませんが、 つい最近まで、 この孤独が僕のどこかをまとっていました。 しかし、 ここ1年あたりでしょうか。 何故かそれを埋める人たちに出会います。 また、理解者が現れました。 この仕事をしていて自然に出会うようになりました。 思い続ければ、 人は寄ってくる。 それも自分の境涯に応じて。 そういうことを強く知りました。 自分が一本であり続けること。 自分の目の前に真に僕を必要としている者達が、 現れること。 これを毎日毎日祈り続けました。 バカバカしいかもしれませんが、 本当に毎日祈り続けました。 患者と鍼医も出会いです。 よい患者達に恵まれてきたと思います。 本当に感謝です。 スタッフにも妻にも感謝。 ~ずっと天の息吹を感じけていたい。~

新しい体験談が届きました。

一鍼堂の公式ホームページ上で以下の3ページを 新しくアップしました。 ● ”リウマチでお悩みの田中晶子様の体験談” ●”歯痛でお悩みのY.T様の体験談” 体験談を書いてくださった患者様、 ご協力に感謝いたします。

梅雨と湿邪 & 予約状況のお詫び

日本の梅雨はじめじてして嫌ですね。 この”じめじめ”を東洋医学では湿邪と考えます。 我々の生きる世界に多様な環境があるように、 人の体にも同じ環境があるのだと考えるのです。 みなさんがどのように考えようが、 自然界と生体は実際にリンクしています。 自然界で風が吹くように 体内にも風が吹き、 自然界に火が起こるように、 体内にも火が起こります。 この時期は、 自然界でじめじめと湿気が強いので、 体も湿邪が停滞してし、 正常な状態であれば、 ”津液”という適度な湿り気をもった水分が体を栄養するべきところを、 ”湿邪”があるために津液の流れをも阻害してしまいます。 泥があれば、一見湿っているように見えて、 正常な水分が回らないのに似ていますね。 そのような状態になりやすいのがこの季節。 ”湿”は重くしつこい邪気なので、 こいつがあると、 倦怠感、体がだるくてしかたない。 また、脾胃の経絡を侵しやすく、よく膝痛を生じさせます。 痰が出やすくなります。 耳を侵さば中耳炎様の症状を、 もっと頑固になると耳を塞ぎきって耳鳴りや、 突発性難聴を併発します。 じめじめの”湿”が耳という穴を塞いでしまうため。 ただでさえ、 この邪を受けやすい季節ですが、 この湿を助長させるものがあります。 油物や酒、味の濃いものや肉食などですね、 これは季節によらず体内に湿邪を作るので少なくとも 上記の症状のある人は注意してください。 はっきり言って 取らない方がいいですね★ ちなみに、 ここ1、2週間程前より、 湿の症状が多く見られ、 脈象はジュや緩を呈し、湿を取り去れば消えます。 切経していても独特の粘った自汗に注意です。 最近、バタバタしていて 更新出来ていませんでした。 ごめんなさい。 鍼のこと、 東洋医学のことはいつも頭を支配していますが、 活字に起こしたり、 記し残す余裕がありませんでした。 この時間に自宅にいること自体が珍しい今日この頃です。とほほ そんな生活の中、 ふとAppleのCMで耳にしたColdplayのViva La Vidaという曲を 聞き口ずさんでいます。 歌詞もわりかし哲学的で気に入っています。 車の中で大きめの音で聞いていると、 隣で乗っている妻が何も言わずボリュームを下げるので、 しょんぼりしています(笑) 一鍼堂の予約状況しだいで 結構お待たせさせてしまうことが結構あります。 いや、 正直かなりあるかもしれません。 只今、対策を練っております。 ご迷惑をおかけします。 きちんと治してお返しいたします。 本当にすいません。 待ちたくない方は、 受付で言って頂ければ、 すいている時間を提案させて頂きます。 初診の方はご希望の日時を 3候補ほどあげて頂けるとありがたいです。   一鍼堂院長 林

愛する人が倒れました。

愛する人が倒れました。 脳梗塞です。 彼は今生死の縁にいます。 医師である父や叔父や弟にたずねても、 梗塞の範囲が広くて、 良い言葉が聞こえてきません。 しかし、 いま、 私には鍼があるので彼とともに戦おうと思っています。 これまでも何度もこういうことを克服してきましたから。 原因があって結果があります。 脳梗塞になったのも彼の人生の選択の積み重ねです。 また、原因と結果の先に未来というものが存在します。 先を照らすために、 現象が起こることもあります。 何かを知らしめるために。 人には、その人が克服出来ないことは起こらない。 その人、それぞれの試練が与えられることを私は知っています。 すべての事象に意味があり、 メッセージがあります。 「ヨシ、俺が傷んだら、いっそのこと殺してくれや。」 と常日頃から言っていた彼も、 今回ばかりは、 その現実を目の当たりにして必死に克服しようとしています。 不思議と彼は戻ってきそうな気がします。 奇跡は起こるものではなく、起こせるのです。 世間では治らないと思っていても。 あまり関係はありません。 病人に鍼をたてて、 生気がどれぐらい動いてくれるか。 我々には、それこそが重要です。 死は怖くはありません。 その死さえも彼にとって意味のあることで先につながることです。 また、私にとっても意味のあることです。 しかし、 戦わないという選択もまたありません。 昨日は、後谿、太谿、公孫です。 施術直後から、生気の弱った動きもよくなり、 こけていた顔に肌肉がまといだし、気色(顔の血色)が出てきました。 虚ろだった目が、私の帰るとき、 一瞬ではあったが焦点が合い、 少し眼に生気を帯びた状態でこちらを向いてくれました。 少しずつではありますが、彼もがんばってくれました。 今日も明日も彼が頑張り続ける限り、 私もがんばります。 (2008.05.30)         3、4日前の日記につき情報が古いですが、 そのままアップさせていただきます。

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