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こんにちは、新川です。
古医書の情報をまとめるシリーズの続きです。

過去のブログはこちら
【古医書】済生方
【古医書】太平恵民和剤局方
【古医書】千金方
【古医書】諸病源候論
【古医書】医経解惑論
【古医書】審視瑶函
【古医書】脈経
【古医書】医学正伝
【古医書】鍼灸大成

今回は「医心方」を取り上げます。

【医心方】

医心方いしんぽう』は、
平安中期、
鍼博士丹波康頼たんばのやすより(912〜995)の編纂した医書であり、
984年(永観2年)11月28日に進奉された日本最古の医書である。

その内容は,総合性医書と呼ぶべきもので、
記述のほとんどは中国の六朝・隋唐および朝鮮の医薬関係書からの引用で構成され,
引用書は百数十種に及ぶ。
このうち多くが亡佚して伝わらないため、
中国唐以前の医書を再現し、
医学を研究するうえできわめて貴重な資料ともなっている。

多く引用されている医書については、
隋の巣元方『諸病源候論』
唐の孫思邈『千金要方』
さらには
『神農本草経』『新修本草』『食療本草』『小品方』
『素女経』『玉房秘決』『玉房指要』『洞玄子』などが挙げられる。

『医心方』には半井なからい家本系と仁和寺にんなじ本系を二大主流とする多くの書写本がある。
半井本は、正親町おおぎまち天皇が典薬頭てんやくのかみの半井瑞策ずいさくに賜ったもので、
同家は代々これを秘蔵したが、
安政年間(1854~60)幕命によって供出させられ、江戸医学館で校刻された。
原本は半井家に返却され今日まで伝わり、1982年文化庁の所轄となり、84年国宝に指定された。

仁和寺本は、
幕末まで全30巻中20巻が残存していたが、
現在、仁和寺には5巻分しか現存しない。
しかし流出部の内容は国立公文書館所蔵ほかの幕末の模写本によってうかがうことができる。
半井本系と仁和寺本系では記載にしばしば異同がある。

また、
ネット上で閲覧出来る資料としては、以下のものがある。
『医心方』(京都大学附属図書館所蔵)

『医心方』(京都大学附属図書館所蔵)
『医心方』(京都大学附属図書館所蔵)

参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中医学の基礎』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

新川

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