こんにちは、新川です。
古医書の情報をまとめるシリーズの続きです。

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【古医書】医学正伝

今回は「鍼灸大成」を取り上げます。


【鍼灸大成】

『鍼灸大成』は、
楊継洲ようけいしゅう(1573年〜1619年)
によって著された。

楊継洲ようけいしゅうは、
代々医師の家系で生まれ育ち、
家伝である『衛生鍼灸玄機秘要』を基礎として、
『医学小学』、『鍼灸聚英』、『標幽賦』、
『金幽賦』、『神応経』、『医学入門』など二十余種の医籍の中から、
鍼灸に関連する要素を抜き出し、整理したものを
さらに自らが実践した鍼灸治療の症例を加えたものとして、
『鍼灸大成』を編纂した。
ちなみに、
『四庫全書総目』では、
『鍼灸大全』と紹介されている。

本書はたびたび版刻されたため、
書物によって十二巻または十巻のものがある。

その中でも、
比較的普及した
万歴辛丑(1601年)版は、全十巻である。
以下、その内容に言及する。

巻一:『内経』、『難経』などの古医籍のなかから鍼灸に関連する原文が収録され、
   楊継洲の注解がされている。
巻二、巻三:『医学小学』、『鍼灸聚英』、『標幽賦』、『金幽賦』、『神応経』などから、
       鍼灸歌賦(鍼灸をテーマとする韻文形式の文章)が収録され、
       楊継洲の注解がされている。
巻四:取穴法、鍼具、各種鍼刺法
巻五:十二経井穴、子午流注法
巻六、巻七:経絡、十二経穴および主治
巻八:臨床各科病証の鍼灸治療法
巻九:名医治法、取穴法、灸治、楊継洲の鍼灸治療医案など
巻十:小児の鍼灸按摩治法など


アイキャッチ画像:『鍼灸大成 任脈図』

参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中医学の基礎』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

新川

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