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こんにちは、新川です。
古医書の情報をまとめるシリーズ
重要な書籍がまだまだありますが、
今回は・・
「鍼灸甲乙経」を取り上げます。

過去のブログはこちら
【古医書】済生方
【古医書】太平恵民和剤局方
【古医書】千金方
【古医書】諸病源候論
【古医書】医経解惑論
【古医書】審視瑶函


【鍼灸甲乙経】

『鍼灸甲乙経』は、
西晋時代(265年〜316年)の256年〜282年の間に、
皇甫謐こうほひつ
詳細はこちら→【鍼灸甲乙経を著した医学者】皇甫謐
によって著された。
現存する鍼灸専門書としては最古のものとされている。

「甲乙経」や「鍼灸甲乙経」は略称であり、
正式名称は「黄帝三部鍼灸甲乙経」。
全十二巻百二十八篇から構成される。

本書の基盤として、
『素問』や『鍼経』、『明堂孔穴鍼灸治要』(散逸し、現代には伝えられていない)があげられ、
さらに『難経』や、秦、漢代以降の鍼灸医術の流れを受けつつ、
皇甫謐こうほひつ自身の
臨床体験を加味されたものとなっている。

内容として、
臓腑、経絡、腧穴、病機、診断、治療、禁忌などが含まれる。
理論的に整備された上に、
実用的であるため、鍼灸医学における経典的文献のひとつとして、枢要な位置を占めている。

特徴として、
それまで断片的だった鍼灸に関する知識を、
体系立ててまとめられている点である。
具体的な例として、
巻一の「精神五臓論第一」は、
『霊枢』の「本神篇」、「九鍼篇」
さらに、『素問』の「挙痛論」、「五臓生成論」、「宣明五気論」、「陰陽応象大論」など
精・神と五臓に関する経文を一つにまとめている。

このように、
一つのテーマでも複数の篇にまたがって説明がなされていることがあるが、
それらをひとつのトピックとして
分かりやすく再編集している点が評価されている。

また、
ネット上で閲覧出来る資料としては、以下のものがある。
鍼灸甲乙経 12巻 京都大学附属図書館所蔵より


アイキャッチ画像:『鍼灸甲乙経 12巻』(京都大学附属図書館所蔵)より引用

参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

新川

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