こんにちは、新川です。
古医書の情報をまとめるシリーズも
今回で6回目を数えます。
どんどん重ねて参ります!

過去のブログはこちら
【古医書】済生方
【古医書】太平恵民和剤局方
【古医書】千金方
【古医書】諸病源候論
【古医書】医経解惑論

今回は「審視瑶函」を取り上げます。


【審視瑶函】

『審視瑶函』は、
1644年に傳仁宇(生没年不詳)および彼の実子である傳国棟、
ならびに女婿の張文凱の補充と校正を経て刊行される。

本書は、
全6巻からなる眼科の専門書である。
巻一には、
五輪・八廓※1の所属に関する論などがあり、
巻二には、
眼病の原因について述べ、次いで診断法を述べている。
巻三から巻六は、
百八の眼科の病症と治療について記述があり、
三百余種の処方を列挙する。

※1 【五輪八郭説】
『黄帝内経霊枢』(コウテイダイケイレイスウ)大惑論(ダイワクロン)にその原形がみられ、
そこから歴代の医家によって展開されていった説である。
主に目の部位を五臓と関連させた内容となっている。

具体的な疾患については、
目痛、寒熱、頭痛、眉骨痛、
目赤、白痛、目痒、腫脹、外障(以上巻三)

目瘍、目疣、漏晴、脾病、妊娠、痘疹、疳傷、驚搐(以上巻四)

目昏、妄見、内障(以上巻五)

目涙、風沿、諸因(以上巻六)

さらにこれらの項目から、
細かく分類がなされ、治法も紹介されている。

また、
ネット上で閲覧出来る資料としては、以下のものがある。
審視瑶函 6巻首1巻 京都大学附属図書館所蔵より


アイキャッチ画像:『審視瑶函 6巻首1巻』(京都大学附属図書館所蔵)より引用

参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社
『和訳 審視瑶函』 六然社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

新川

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