こんにちは、新川です。
古医書の情報をまとめるシリーズも、
今回で4回目となりました。

過去のブログはこちら
【古医書】済生方
【古医書】太平恵民和剤局方
【古医書】千金方

今回は「諸病源候論」を取り上げます。


【諸病源候論】

「諸病源候論」は、
主に巣元方が編纂を行ったとされているが、
編著、書名にはいくつか諸説がある。
巣元方以外にも、
呉景賢の名前もみられ、
『新唐書』芸文志の記述には、
「諸病源候論」には、
「呉景諸源候論」と「巣氏諸病源候論」の二種があるとしている。

いずれにせよ、
同書に編纂にあたっては、
隋朝廷からの詔勅により多くの医家が集められ、
その中の中心人物として、
巣元方や呉景賢が活動していたことが考えられる。

本書の
特徴として
「病因(病の原因)」について幅広く記載がなされている。
巣元方は「黄帝内経」の基本理論を土台として、
それらに解説を加えたものとともに、
彼自身の臨床経験をもとに、独創的な考察が多くみられる。

また、
それまで流行性伝染病に関しては、
気候変化が病因とされていたが、
それに対して、
巣元方は「疫癘えきれい」や「時気じき」などとよばれる疾病には、
流行性や伝染性があることを指摘した。

また、
ネット上で閲覧出来る資料としては、
重刊巣氏諸病源候総論 50巻(巻1~5欠) 京都大学附属図書館所蔵より
諸病源候総論. 巻之1-50 / 巣元方 等撰 早稲田大学図書館古典籍総合データベースより


アイキャッチ画像:
重刊巣氏諸病源候総論 50巻(巻1~5欠) 京都大学附属図書館所蔵より引用

参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

新川

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here