下積み修行中の本多くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


今回は足の少陰腎経の太谿穴について書いていきます。

(学生・初学者向け)

(当院スタッフ達で撮影した取穴動画をYouTubeでアップしておりますので御覧頂ければと思います。)

太谿:原穴・兪土穴
取穴部位:足関節内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部
取穴方法:内果尖とアキレス腱との間で、後脛骨動脈拍動部に取る
解剖:長指屈筋(腱)、筋枝:脛骨神経・アキレス腱、皮枝:伏在神経、血管:後脛骨動脈

太谿穴の名前の由来は、
アキレス腱の前方の深い窪みを渓谷として例えている。

この「太」は現在日本で使われている「太い(ふとい)」の意ではなく、
「泰」の異体字とされている。
(異体字とは意味や読みは同じで、形が違うものをいい、「高↔髙」「斎↔斉」「邉↔辺」、などがある)
では、泰とはどんな意味を表すのか調べてみた。
「おおらか」「やすらか」「ゆったりとした」
といった意味で使われることが多いようで、
多量の「水」を両手で流す様を表している。
泰と太が同意で表されている言葉の一つに、
世が平和で穏やか、を表す「たいへい」があり、
漢字では、
「太平」or「泰平」
となる。
「太渓」は「泰谿」と表すこともできるか。

穴性としては、
腎には基本的に、表証・実証はないとされており、
陰虚・陽虚により、発症した熱や冷えを対象として、
「補」を中心に使用される。
例えば、 肝腎の陰虚により虚熱がおこった場合、
火を冷ます目的として「滋陰降下」を施すことにより、
耳鳴り・目眩・不眠とった症状を軽減できる。

太谿のイメージは陰陵泉と似ていますが、
陰陵泉を湖とするならば、
太谿は大海といった感じでしょうか。

本多


参考文献:
『ツボ単』 株式会社NTS
『臨床経穴学』 東洋学術出版社
『新版経絡経穴概論』 医道の日本社

画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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